65現目 ページ18
〜智side〜
「…なんだよ」
「大野先輩だって最近翔ちゃんと
仲良いじゃないですか！」
「…別に仲良くはねぇよ。あいつが色々
構ってくるだけだし」
「えぇー？でも少なくとも翔ちゃんは
先輩のこと慕ってますって、絶対！」
「…なんで？」
唾が飛んできそうなくらい張り切って
豪語する相葉につい訝しげな声が出る。
「翔ちゃんって、友達は多いけど実は
気を許してる人ってほんと少ないんですよ。
親友の俺にだって気を遣う時あるし。」
『大野さんにそんな迷惑かけるなんて…！』
…確かに。あいつは普段は色々うるせぇけど
そういう礼儀っつうか、遠慮っつうか。
そこは人一倍、気にしていた気がする。
「でも、大野先輩と関わる様になってから
翔ちゃん色んな表情を見せてくれるように
なったんです。」
不意に、遠目に呟かれたその言葉に。
俺は何となく違和感を感じた。
「"くれるようになった"って…前までは？」
俺がそう問いかけると
相葉の表情が一変した
「…前までの翔ちゃんは
感情のない人形だったから」
あいつが…人形…？
「おい、それどういう意味…」
「！すいません、俺つい変なこと…
あ、あ、そう言えば大野先輩の用件って
何だったんですか？」
「っ、俺はだから…」
昨日のあいつが放った『お父さん』という
単語が頭から離れなくて。
親友のこいつなら何か知ってるかと思って
引き留めたのはいいけど
…その事情には何か繋がりがある気がした。
「っおい。もっと詳しく…」
相葉の腕を掴んで、問いただそうとした刹那
ピリリリリリリリ
相葉のポケットに入っているスマホが
空気を割くように着信を告げた
「…誰だ」
「っ、翔ちゃん…です」
相葉のスマホ画面には
確かに櫻井 翔 と表示されていて。
目と目で合図して俺は出る様に促した。
神妙な顔つきでコクンと頷いた相葉は
素早くスライドして慌ててスマホを
スピーカーモードに切り替えた。
「もしもし！どうしたの翔ちゃ…
『っ、雅紀！！！助けて…！！』
切羽詰まった櫻井の叫び声を聞いた瞬間
嫌な予感が脳内を駆け巡る
「っ、大野先輩っ！？」
焦る相葉を振り切って
弾かれるように全速力で地面を蹴った。
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& - 更新楽しみです (2019年1月4日 13時) (
レス) id: c4652a5ed4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん、コメントの確認が遅くなってしまい大変申し訳ありません！泣 楽しみにして頂けてとても嬉しいです！！近々更新するのでこれからも宜しくお願いします＾＾ (2018年12月26日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月26日 17時) (レス) id: 625128a66e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月13日 20時) (レス) id: c4b137a778 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ−(プロフ) - 返事有難う御座います！お直しも加筆もしっかり確認済みです！笑何回読んでも飽きないのが不思議です。。！！これからの展開も楽しみにしています！！ (2018年11月10日 21時) (レス) id: fe924138d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年5月19日 19時
