62現目 ページ15
〜翔side〜
「全くもう…何も蹴らなくても
いいじゃんか、大野さんのオタンコナス…」
扉が閉まったのを確認して、施錠すると
廊下を歩きながら、ブツブツと今朝の
彼に対する文句を吐き散らす。
目覚ましが鳴った途端に驚いたのか
寝惚けたのか、どっちかわからないけど
隣で抱き枕になっていた俺は大野さんの
程よく筋肉がついた綺麗な脚に蹴り飛ばされた。
「…」
そこから、大して動揺もせずに
静かに覚醒した大野さんは唖然とする俺を
チラ見して。
無言でむくっと起き上がり、リビングへと
スタスタ歩いていって食パンを貪り
ワイシャツをガッと羽織ってものの見事に
15分程で支度を終わらせてしまったのである。
・
「あぁーあ…大野さん行っちゃったなぁ…」
誰もいないリビングに、虚しく声が響く。
ほんとは、俺も学校に行きたかったのに…
ベットから起きようと立った瞬間に
朝飯を食い終わったであろう大野さんに
どこから持ってきたのか体温計を
ズボッと口の中に突っ込まれ。
数秒後に、ピピッと鳴った表示を見て
「寝ろ」と一言で俺の希望は一蹴された。
デジタルの数字が示していたのは
まさかまさかの37.9℃
おっかしいなぁ…こんなに元気なのに…
でもまぁ、あの大野さんに至れり尽くせり
されるのは悪くないかもしれない。
むしろ味をしめているかも←
でも…
「…1人ってこんな寂しかったっけ。」
いつもは、幼い弟と小言が多い妹に
囲まれる騒がしい日々。 (しばくわよ by 舞)
俺が家に1人になる事なんて経験がないわけで…
なんとなく物寂しくなった俺は大野さんから
借りたカーディガンを手繰り寄せた。
至る所から大野さんの匂いがするのに
その、本人は遥か遠くへ
旅立ってしまった。※学校※
あぁ…セリヌンティウスってメロスを待ってる間
こんな想いしてたのかなぁ…
ごめんね、セリヌンティウス…
今まで気づけなくて…
自分でもよくわからん、切ない想いが
こみあげてきて渋々ベットに戻ろうと
寝室に向かった…その時。
ピーンポーン____
「へ、？」
来客を告げるチャイムが鳴って思わず真後ろの
ドアを振り向く。
来客…？こんな時間に…？
ん？大野さんかな…
はっ！？まさか…やっぱり俺の事が
心配で帰ってきてくれたとか！
やだなぁ、もう〜♪( ^ω^ )
スキップする勢いで施錠していたドアを
素早く開けると。
「……は？」
目の前の人物を確認した刹那。
自分でもビビるくらいの低い声が出た。
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& - 更新楽しみです (2019年1月4日 13時) (
レス) id: c4652a5ed4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん、コメントの確認が遅くなってしまい大変申し訳ありません！泣 楽しみにして頂けてとても嬉しいです！！近々更新するのでこれからも宜しくお願いします＾＾ (2018年12月26日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月26日 17時) (レス) id: 625128a66e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月13日 20時) (レス) id: c4b137a778 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ−(プロフ) - 返事有難う御座います！お直しも加筆もしっかり確認済みです！笑何回読んでも飽きないのが不思議です。。！！これからの展開も楽しみにしています！！ (2018年11月10日 21時) (レス) id: fe924138d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年5月19日 19時
