Bloody Bride (ページ1)

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記憶の欠片ページ1

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？「………っん！…………さん！」

誰……？

声は聞こえてるのに差し込む光に邪魔されボヤける視界

？「つ……のさん！………月野……ん！」

月野……私の事呼んでるみたい…

ナース「先生！月野さんの意識戻りました！」

医師「月野さーん、聞こえますか？聞こえたら手をグーにしてください」

消毒剤の独特な匂い

白衣を羽織ったおじさんに腕の点滴

ここが病院だと気づくのにそう時間はかからなかった

長い間眠っていたせいか鈍った体を必死に動かしゆっくり拳を握った

医師「意識が戻るだけでも奇跡なのに、回復も驚異的だ…」

お医者さんの話を聞く限り相当重症だったらしい

「あ、あの…私なんかの病気ですか？」

医師「……」

何か変なことを聞いてしまったのか

お医者さんは目を大きく見開いていた

医師「自分の名前は分かりますか？」

「…月野Aです。あの…記憶はあります

病院にきた経緯だけ思い出せなくて…」

最後の記憶は森の様な沢山の木が生えているところで倒れてる私

目の前には赤い目をした全身黒づくめの人…なのかな？

現実の記憶か、それとも怖い夢の記憶か

私には区別がつかなかった。

医師「うーん、事故後のショックで記憶の一部が無くなってるみたいだね…」

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