夜中に花は青花に染まろうとする / Kai

blue ページ14

Aside


「んっんあ、っ、あっ」



喘 ぎに喘 ぐ私。



やっと決心までついたつもりで言い出せたのに…、。



このままじゃダメじゃない…っ



なのに、



なのに、

　

　

　


安心してるのなんで、？



海「俺を…ｯ、もう見捨てなｯいで…っんん、」



律動の度に揺れるｶﾗﾀﾞに、重なる淫らな声が



快感の象徴となる。



ついに、ぎゅっと締め付ける胸の奥が悲鳴をあげる。



いや、そんなの知ってたことでしょ…



ずっと背けてきた痛みに今更怖くなる。



恋は人を幸せにする。



あるいは強くする。



そして、恋愛は平均台ほどの幅の道を歩きすすんでゆくもの。



逸れれば人を変えてしまう。



吉とでるか凶と出るか。



それは誰にもわからない。



いまだってそう、



涙を流して腰を振る海を私は抱き締めてしまう。



私、凶に愛されてるのかもね。



海を失うことは私には難しい話。



「も、う、むりｯ…っ」



海「俺も…っあぁｯ、いい、？」



解答の暇もなく麻痺する結合部。



二つが同時に波打てば真っ白になる思考。



もういいや、っていつも思える。



気が何よりも楽になる瞬間。



ナカで広がる生暖かい彼の分身に決意の甘さがわかってしまう。



そう言えばもう薬なかったっけ…、？



.

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