鬼ごっこして捕まえられなくて、 ページ49
影「俺と鬼ごっこをしないか？」
「とうとう頭が逝ってしまいましたか？」
あれから大体３週間。瞬歩にもようやく慣れてきた頃に影村さんがらしくもなく遊びを誘ってきたのでついそんな事を口走った。私の発言にイラっときたのかこちらにガン飛ばしているのでこの話は一旦置いといた方が良さそうだ
「…で、何で鬼ごっこなんですか。暇なんですか？」
最近は自分一人で練習しているから影村さんは大体近くで寝てるか犬か猫と戯れるかしている。要するに暇人だ。時々虚が出ては倒しているらしいが、大抵雑魚なので数十秒もあればすぐに帰ってくる。影村さん仕事が速すぎませんかねぇ？
影「お前の瞬歩を試すんだよ。どれくらい速くなったのか、気になるからな。そういうわけだから今から三十分間で俺を捕まえてみろ。掠ったりでもしたら俺の負けで良い。じゃあ手加減するからかかってこい」
「煽るのやめて下さい。斬りつけたくなるので」
影「良いぜ？やれるもんならな」
「…」ｲﾗｯ
今のでイラっときた私は悪くない。そう煽った相手が悪いんだ、私は悪くない
そんな脳内で言い訳なのか分からない事をほざいて刀を抜いて影村さんの左頬を掠めるように狙う。しかし影村さんは当たり前のようにこれを躱す。表情一つ変えてないので簡単に避けられてる感じがして余計にイラつく
影「どうした、攻撃が単調だぞ」
「自分でも分かってるんですけど…どうしても貴方を斬りたくて」
影「怖えな、サイコかよ」
「煽った貴方が悪いんですから…ねっ！」
と二撃目、三撃目を繰り出すも難なく避けられる。心の中で舌打ちしたくなるが、そんな事をする暇もなく追撃を繰り返す
「あの…本当に手加減してるんですか？」
影「まだ6割くらいだ」
「微妙だなぁ…」
10分経ったが未だにかすり傷一つもついてない。流石の私も疲れてきて、頭が冷えてきた。どうしようか、と悩んでいるとなんか声が聞こえてきた
…は…れ…
「ん？」
声がした方向を向いても誰もいないし、何も感じない。…何だろう
影「どうした？現実逃避か？」
「いえ…今何か聞こえませんでした？なんか…叫んでるような」
影「疲れてるんじゃないか？俺は聞こえなかったが…」
…な…て…！
「…もしかして貴方？」
と自分の斬魄刀を撫でると、更に声が大きくなる
…い…から、そこから…！
「そこから、何？」
『そこから…離れろ！』
直後、私の後ろで大きな爆発音が聞こえた
「…え？」
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彩(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます。まさかこのような計画性のない作品が面白いと言われる日が来るとは…最近体育祭の練習で筋肉痛続きですが、頑張って続編を書かせていただきます(笑) (2018年5月18日 17時) (
レス) id: c0a6d25766 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - コメント失礼します！！このお話面白くってファンになりました！続編楽しみにしてます！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: ca55176d45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩 | 作成日時：2018年3月23日 17時
