67話 ページ24
(千代side)
(私の本当の名前が白銀千代で
(そんなの…！！)
琥珀の言葉を頭が理解した瞬間
私は琥珀の襟を掴み上げていた
千「…んなの、信じない…絶対信じない！！」
(ふざけんな！じゃあなんで…！！)
千「じゃあなんで、私はあんたらの餌に
されてたのよ！！」
怒り任せに言ったこの言葉に
考えるように視線を外したあと
琥「それはたぶん僕らの父、白銀当主の
意向だよ。」
冷静にそう答えた
琥「彼は人間を餌だとしか思ってない。
たとえそれが自分の子だとしてもね」
琥「…父は今まで多くの女を抱いてきた。
僕ら以外にも兄弟はいる」
琥「でも、人間の女との子どもは、君が
初めてだよ」
琥「君の母親は、おしとやかで美しく血も
美味しい。父の気が狂うほどにね」
父の話をする琥珀の口から出てきた母の話
(人間を餌としか思っていない当主の)
(気が狂うほどの血)
(なら、もしかして……)
千「…わたし…の母…」
千「
絞り出すような小さな声で言った言葉は
私の推測でしかなかった
だけど
琥「会わせてあげようか」
琥「ついて来て」
その言葉を受け取った琥珀に
母に会わせてあげると言われ
部屋から連れ出されて初めて
それは事実なのだと悟り
千「……っ」
緊張からだろうか
握る手に力が入った
(私と日葵をヴァンパイアの餌として産んだ
本当のお母さん……)
部屋を出てから数分後
琥珀が足を止めたのは
来るまでに見えたどんな部屋の扉よりも
明らかに何かが違う扉の前
そしてその扉の中には
美しく豪華で広い空間が広がっていて
千「！」
その中央にある天蓋付きのベッドには
誰かが眠っているようだった
琥「あれが君の母親。眠ってる…と言うより、
父との
千「眠らされてる…！？」
母が当主との契約で眠らされてるという
事実に驚きながらも
私は自然と母の元へ近づいていき
(ほんとは会ってみたかったの)
(ひと目だけでも…)
母の姿を見た瞬間
千「お母さん…」
嬉しくて涙が溢れた
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消えた黒猫(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！嬉しすぎて涙が出そう…( ノω-、）お話更新しますので、もう少しだけお待ちください<(_ _)> (2021年1月8日 0時) (
レス) id: f31774a734 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - とてもいい作品です！どのような結末になるのか楽しみで仕方がありません。更新待ってます！ (2021年1月7日 22時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
消えた黒猫(プロフ) - そのかわり、九月からは更新の頻度を増やしていくつもりですので、これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2020年8月20日 7時) (レス) id: f31774a734 (このIDを非表示/違反報告)
消えた黒猫(プロフ) - 他の作品の更新に力を入れるため八月いっぱい停止します。楽しみにしてくださっている皆様、申し訳ありません。 (2020年8月20日 7時) (レス) id: f31774a734 (このIDを非表示/違反報告)
消えた黒猫(プロフ) - ねこたさん» 一気読みして下さったうえ、面白いといっていただいて、嬉しいです！！参加ありがとうございます！ (2020年4月25日 16時) (レス) id: f31774a734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：消えた黒猫 | 作成日時：2020年4月4日 7時
