【イナGO】脳内革命ガール【速水鶴正】 (ページ2)

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「鶴正、ここにご飯置いておくからね？」

そういって母は階段を降りて行った。

肩をちょっと過ぎたぐらいの赤茶の髪を一つに縛り、部屋の前に置かれているおにぎりと漬物が乗っているお皿を自分の部屋に持って行き、パソコンの前に置いた。

はぁ、と息を垂らしながらも目を擦り、顔を顰めた。

今鏡を見るとひどい顔をしていることだろう。

見なくてもわかる目が乾いている食感、目の下のくま、髪はぼさぼさ。

一応お風呂は入ってますけど、なんだか体が怠い。

まぁそう思いながらも某サイトのある作品をぼーっと見つめる。

ヘッドフォンから聞こえるのは心地よい声。

僕の知り合いのハンターズマサキという子が作ったボーカロイド曲、星の世界へようこそという曲の兎眠りおんの声が俺を眠りへと誘うような声でささやく。

眠い･･･。というかこの曲本当綺麗過ぎて眠くなる･･･。

そうやってうとうとしていたら突然鳴り響く通知音。

･･･この音は。

「あっ」

思わず声を上げた。

ミストさんだ。

俺はわくわくしながらも内容を見、コメントをして

その後自分のサイトへ向かい、

ミストさんのwikiページを開いて更新。

そう、ミスト。

彼女の作品はファンや初見を魅了する小説を書く人だ。

俺はミストの小説が好きで趣味でwikiページ作って更新してる。

そしてそのwikiページは毎日一万ヒットを超える存在となった。

そう、俺の生き甲斐の一つとも言える人だった。