僕の恩恵は……創造力【男主】

7.箱庭 ページ7

「あ、あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはまさにこのことを言うに違いないのデス」


虚ろな瞳でブツブツと言う黒ウサギ

ある意味近いかもしれませんが、普通に考えて学級崩壊ではないと思います



「いいからさっさと始めろ」

可哀想といえば可哀想な様子の黒ウサギを完全無視で説明を促す“イザ兄”


右手は僕の頭

左手は僕のお腹にしっかりと回しながら……


そう、僕は“イザ兄”に気に入られ膝に座ることを許されたのです

ついでに十六夜と呼ぶのは嫌だったのでイザ兄も許可していただきました



「で、では！定例文で言いますよ。____ようこそ皆様、箱庭の世界へ！我々はギフトを持つ者だけが参加できる『ギフトゲーム』の参加資格をプレゼントさせていただこうかと御四人様をご招待いたしました！」



「ギフトゲーム？」



「Yes！もうお気づきかもしれませんが、皆様は普通の人間ではございません。

その特異な力は修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられたギフト


つまり、恩恵なのでごさいます。

『ギフトゲーム』とはその恩恵を賭けて、あるいは使って競い合うゲームのこと。

この箱庭はそのためのステージとして造られた世界なのでごさいますよ！」

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