【刀剣乱舞】ねぇ、嬉しくない【ヤンデレ】

第四十五話 ページ47

審神者side





雅「………」




こんのすけが政府のところへ行ってから何時間経っただろうか

今、皆で大広間にいる
でも、とても良いとは言えない雰囲気だった





Aちゃんが攫われたというショックを受け、俺も、皆も何も言わず、ただ下を向いていた


光忠も、鶴丸も、あの大倶利伽羅も落ち込んだ様子ではあった

大倶利伽羅はいつもと変わらず無表情、だけど、その無表情からは何か読み取れた

やはり、大倶利伽羅もショックなんだな…






秋「……Aさん、戻ってきますよね…？」


五「…まだ、Aさんに話してないこと、僕沢山あります…まだ、遊んだこともないです…」


一「！大丈夫だよ、A殿は絶対帰ってくるから」


鐘「みっちゃん、伽羅、鶴さん……A姉、帰ってくるよな…？？」


鶴「あぁ…絶対帰ってくるさ」


薬「……」






薬研もそっぽを向いてたが、涙を堪えるためなのか……泣きそうな顔をしていた

それは、粟田口の短刀も同じだった



…薬研、昔の戦友だっただけあってやっぱり悲しいんだな






薬「！ちょ、何すんだ大将…」


俺は思わず薬研の頭を撫でた

口では抵抗するが、手は出してこなかった






雅「( 手を出す気力もねぇのか…余っ程ショックなんだな… ) Aちゃんは絶対帰ってくる！！」


燭「主…」


雅「Aちゃんは強いだろう？演練行ったことある奴なんて見たろう？あの素早さ……な？今は政府、こんのすけに頼る他ない……俺達が動いても下手すれば殺されちゃうかもしれない。無事に帰ってくることを、祈ろうな」






そう言うと殆どの人は口をぽかんと開けて俺を見ていた

…え、な、なんだよ






信「…そうだよ！Aさん、俺達より強いかもしれないよ？？絶対素早く斬って来るよ！」


乱「そうだね、Aさんが帰ってきたとき、ボク達がしんみりしてたらきっと悲しむよ！」


今「そうですね！Aさんとまだあそんでません！かえってきたらはやくあそびたいですね！」







粟田口の短刀が立ち上がると次々に皆の表情が明るくなっていった



短期間だけど、こんなに好かれてるんだよAちゃん






雅「…必ず、戻ってきて」




ちゃんと、Aちゃんの笑顔も見たいからさ









雅「…( そういえば、さっき普通にAちゃん呼び捨てしちまったわ )」

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