【刀剣乱舞】ねぇ、嬉しくない【ヤンデレ】

第十五話 ページ17

一期一振side




『初めまして、狐華Aです』





そう言った彼女はとても美しかった


艶がかかった黒髪に衣服から伸びる綺麗な手足、
真っ赤な瞳に長い睫毛、そして女神のような微笑み


ここにいる皆が見惚れていた

あの三日月殿でさえ口を開けてA殿を
見つめていた





審「……あ、あぁそうだ！今日はまた新しく来た刀、Aちゃんに乾杯しよう！！」


鶴「ぁ、だな！！それじゃあ、」



「「「「「「かんぱーい！！」」」」」」



『…かんぱーい( 小声 )』←誰にも聞こえてないと思ってる


一「あ……( 可愛い ) 」




遠慮気味にそう言って湯呑みに口をつける

その行動だけでも美しく、色っぽく見える



周りは賑やかなのに、騒ぎ立てているのに
A殿にしか目がいかない

なぜかそこだけ、光が照らされているようだった

気づけば私はA殿の隣に座っていた



一「A殿」


『！ど、どうしたの？( ﾆｺｯ )』


一「っ…」



女神のような微笑みでこちらを見てくれた

そのとき、心の臓がドクンと動いたのが自分でもわかった



一「…私は、一期一振と申します。これからよろしくお願いします」


『うん、よろしくね…一期くん』


一「！何か、わからないことがあれば、この私に何でも聞いてください」


『わかった、ありがとう』


一「それと＿＿＿＿＿」






乱「いち兄だけずるーい！！」


一「！！」


包「俺も話したい！！」


平「僕も…！」


『！』

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