橙色と白

08 side JK ページ8

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じゃあおやすみ。って

そう言って電話を切った




そしてそのまま 座っていたベッドに

バタンと仰向けに倒れこんだ。








ふと気配を感じて、顔だけ横に向けると

ベッドの上でこちらを見つめている
マッチョなウサギのピーターの姿が(ぬいぐるみ)






「…お前いつから聞いてた？」




『・・・・・。』









「答えないつもりかっ」



ピーターを片手で持ち上げると

なんだか上から俺を見下ろして笑ってるように見えた。









正直、自分でもちょっとびっくりしてる


さっきの自分に。




だって

最初はあんなこと、、「毎日電話しよう」
だなんて言うつもり全然なかったから。



いくら勢いで言ったとは言え


その後の言葉とかなんか超自然に

ポンポン出てくるもんだから自分でもびっくりで



冷静になって考えると電話の練習だ、なんて

俺本当何言っちゃってるのって感じだし
何様だよって思う。あ〜


恥ずかしいやらなんやらで

なんか

もう変な動悸すらしてる気がする、、。






でも


あんな俺の勝手な提案に対して

すごいって、何度もありがとう！ってあからさまに嬉しそうに声のトーンが上がってるAさんの反応だけが、


唯一の救いだった、本当に。





中学の時だって特別仲が良いわけでもなかったから

電話なんて今日が初めてだったし



特にこれといった用事はなかったんだけど
連絡先交換した事思い出して

なんか、、、つい、かけてしまったよね







ただ、知らない土地でお互いの事を知っている人がいるっていうのは

今の俺にとってはなんかすごい心強くて、

安心できるのは紛れも無い事実ではあるのは間違いない。



ただ単に慣れない新しい環境が

そう感じさせるのかも知れないけど




でも今は何となくAさんの存在が、

なんて言えばいいんだろうなんか上手く言えないけど

真っ暗な中に差し込む光？みたいに感じてて




なんか、それを近くて感じてたくて

仕方ない



そんな風に思ってるのかもしれない。

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