橙色と白

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『こ、これから毎日電話！？！？』





それはまさに

予想もしていなかったような突然の事で









JK『うん。そう』




さぞ当たり前です かのように涼しい反応をするものだから

余計にドギマギしてしまう。







JK『ほら、俺たちもう高3でしょ？

成人だってもうすぐ目の前な訳だし
電話での対応ちゃんと出来た方がよくない？』







『、、、たしかに』



JK『でしょ？』



そう言われてみれば

そんな気がしてならない。








そんなことまでしっかり考えているだなんて

ジョングク君はすごいなってちょっと感心してしまった。







…うーん。そうだよね


苦手だからっていつもみたいに

逃げてばかりじゃダメなんだよね？





JK『トレーニング！
何事も小さな積み重ねからだと思うよ』


電話の向こうで、小さくうんうん
って頷くジョングク君の声が聞こえる。






『あの、でもジョングク君
毎日だと大変じゃない、かな？？』



JK『大変？』



『その、わたしねバイトある日とかだと
寝るのもう少し遅かったりするし

迷惑にならない、、？』



そこが1番気がかりだった。




JK『あー、俺寝るの遅いから全然大丈夫だよ。

それに、そんな1時間も2時間もするわけじゃないし。
とりあえず5分。』


『5分？』


JK『うん、Aさんが寝る前の5分だけ。

まずは表情のわからない相手と話すことに慣れることが大事だと思うから』







なるほど、、、。


『…本当にすごいねジョングク君って。

なんか専門家みたい』



JK『…え？

あ、そうかな』



『うん！本当にすごい。

なんかすごいやる気が出たよ』




溢れてくる感謝の気持ちを伝えたら

そんなに感謝されることじゃないって。




優しくて専門家みたいに物知りで

それでいて謙遜までしてしまうジョングクくん、、。




どこまで出来た人なんだろうとしみじみ思う。

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