橙色と白

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次の日の朝


自分の席について1限目の準備をしようと

机の中に手を入れた時の事。



「あれ？」



昨日、確かに置いたままにしたはずの

教科書がなくなっていた。



机の中を覗いてみたけれど

もちろん見当たるはずがなくて。


一応鞄の中も見てみたけど見当たらなかった。



誰かが持っていった？って一瞬思ったけど


いやいや

そんな訳ないよって変な考えを振り払った。








.









気のせいだと思っていたおかしな事は

その後も起き続けて行って


気づいた時にはもう、気のせいでは

片付けられないレベルにまでなっていた。




最初こそは教科書がなくなったり

机に置いてあったはずのペンケースが

落し物だって先生の元に届いてたりしてて



おかしいなって思ってはいたんだけど

気にしなければすぐに収まる

そう思って気にしないようにしていた。





でもそれはなくなるどころか

むしろ日を追うごとに増えていったし

内容もエスカレートしていった。





最近では

鞄に入っていたはずのジャージが

なぜか泥だらけで裏庭に落ちていたり、


ズタズタになった私のストラップが

ゴミ箱に捨てられてたりもした。







極め付けは

知らない人からたくさんの連絡が来るようになった事。


毎日メッセージも電話もたくさん来る。




連絡してくる人達はみんな決まって

何かを見て連絡をしたって、同じようなことを言う。





朝でも夜中でも

構わず鳴り続けるようになった私の携帯は


常にサイレントモードか、もしくは

電源がオフにになっている事がほとんどだった。

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