橙色と白

24 side YG ページ23

side YG




運ばれたおばさんは



すぐに緊急手術を受けることになった。




そして


手術は無事 成功


一命を取り留めることができた。








「ジョングガ…」



JK「…」





おばさんの目が醒めるまでの3日間

ジョングクは片時もそばを離れようとしなかった。





あのジョングクが

ほとんど寝ずに、飯もろくに食わずに。





俺も大学の帰りにジョングクの着替えを持って


毎日病院に足を運んだ。





とりあえず早い段階で、学校には連絡しておいたが

この後が心配なのは事実


先生もかなり怪しんでいた、気がする。



あの家に行ったりしなきゃ良いけど…。









HCU〈高度治療室〉から一般病棟への移動する日程も決まり

おばさんの回復にホッとしたのもつかの間









「…やー」



泣きそうな顔して俺のことを見つめる


ジョングクの姿があった。




よく見れば顔中の痣が

時間の経過と共にかなり色濃くなっていた。






JK「ヒョン…俺」






「…とりあえず着替え、置いとくな」



着替えの入った紙袋を椅子の上に置いた。









JK「…ヒョンっ」



「わっ」



ガバッと抱き着いてきて

馬鹿力でギュウギュウ抱きしめてくる






「おい、苦し…」



JK「っ…ありがと、ヒョン

ヒョンがいなかったらって、考えるだけで…俺」



肩を震わせてるジョングク




「ジョングガ…」





普段だったら離れろって

蹴りでも入れてるところだけど






…今回だけは許してやる。









こいつだって思うところがたくさんあるはず



ジョングクのことだから

きっと自分を責めているに、違いない…








、









.









これは

すぐに言うべきか、正直迷った。









.









.









“あいつ” 死 んだって。





そんな俺の言葉に



眼を見開いた。









どこか少し安心してるような



でも険しくもあって









JK「…」







ジョングクが何を考えているのか




…俺にはきっと、わからない。

25→←23 side YG

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す