橙色と白

23 side YG ページ22

side YG





誰かが何か言ってたけど



んなもん知るか





こっちは緊急事態なんだ









教室を飛び出して、とにかく走った









.









勢いよく扉を開けると








そこには



荒れ果てた部屋で


泣き叫ぶジョングクと






「っおばさん！！！」




…横たわるおばさんの姿があった。





真っ赤に染まったジョングクのそれは


…すぐにおばさんのだって理解することができた。








思っていた以上の 事の深刻さに


どうしようもない恐怖を覚えた。









膝をついて、震えながら

俺の名前を呼んだジョングクは




「母さんが」と「俺のせいで」って…そればっかり

ひたすら、繰り返してた









急いで救急車を呼んで、


近くにあった布で止血をする。




出血もかなり多く、意識もない





…かなりまずい状況だ。







そんな状況で、少しでもおばさんの身体を

動かしたり、揺らしたりしたくなくて




ジョングクに

すぐに離れるように伝えた







それが良くなかったのか






「ジョングク！！！」



余計におばさんに

しがみついて離れようとしない







「っジョングク、離れろ！！」




JK「いやだっ…母さんがっ！！」









あぁ、クソッ…









「ジョングク！落ち着け！！

おばさんのこと助けたいんだろっ！！！


だったら俺の言う事を聞いてくれ！」





JK「…っ」






ビクッと肩を震わせたジョングクは


すぐに、おばさんから離れた。









少しして、救急隊が来ると


状況を説明して





すぐ近くの救急救命センターに






緊急搬送されることになった。

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