橙色と白

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ジョングク君と最後に話してから

今日で8日が経った。






連絡はつかないまま。

もちろん学校にも来ていない。




学校には、体調不良でしばらく休むと

連絡が来ているみたいだけど

本人からではなくて親族を名乗る人からの連絡だったとかで


学校でも有る事無い事

いろんな噂が飛び交っていた。









わたしはバイトがある日以外

放課後に毎日 この公園に足を運んだ。




お家も知らないから訪ねて行くこともできない



連絡はなくてもいいから

とにかく無事でだけいてほしい


ただそれだけだった。





あの日最後にみた

ジョングク君の表情が忘れられない。









ひと気のない小さな公園でポツリと佇む

小さな木製のベンチ


そこに座るジョングク君の姿を思い浮かべる。









暖かくなってきたけど

夕方になるとまだ少しだけ冷える





ジョングク君は ひとりで

辛い思いをしていないだろうか




なんて思いながら




目を閉じると








「Aさん」









ほら





聞こえるはずのない声まで


聞こえるようになってしまったみたいだ…









.









.









「Aさん」









.









今度は


はっきりと聞こえた声に





一瞬で


呼吸の仕方さえ忘れてしまったんじやないか

って思うくらい






息が、うまく、出来なかった

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