橙色と白

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「はぁ…」


目覚ましを止めて
大きく伸びをしてから身体を起こした。


昨日の夜は中々眠る事が出来なかったから

朝からどんより頭と瞼が重たい。




携帯を確認するけど通知は なし。






昨日は、わたしもあんな事を口走ってしまっだものだから
まともにジョングク君の顔なんて見れなくなってしまってて


何となくお互いに

ぎこちない感じになってしまってた。



どうしよう…って思ってるときに

突然ジョングク君の携帯が鳴って


相手が誰なのかは分からなかったけど

多分表情からして

かなり良くない内容なのかなって思った。



急用らしくすぐ行かなきゃいけないみたいで


ごめんねって言うジョングクの表情が

あんまりにも切羽詰まっているものだから

すごく心配になったけど、


大丈夫だよって、気をつけてって



手を振ることしか出来なかった。







.









夜になっても

ジョングク君からの連絡はなかった。


大丈夫？って送ろうと思ったけど


何度も打ち込んでは消してを繰り返して


迷惑なんじゃないか

そう思ったら結局何も送れなかった。









.



あの約束をしてから昨日が初めてだった

電話をしなかったのは






眠れなかったのは

いつもの声が聞けなかったからなのか




それとも、ジョングク君の事が心配だからか


自分でもよくわからないけど









去り際に見た彼の表情が


ずっとずっと頭から離れなかった

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