橙色と白

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バイトを終えて

携帯を確認すると通知が一件。



すぐに確認したい気持ちを抑えて

急いで帰る準備ををしてお店を後にした。





帰り道、トークを開くと

案の定 送り主はジョングク君だった。




内容は


急用を思い出しただけ

全然怒ってない



そんな感じの内容だった。



一応返事も返してくれてるし

とりあえずなんか一安心






返事、返そう

そう思って



《そうだったんだね。よかったです》

送信した。




《わたしは今バイト終わってこれから》

そこまで打って、ふと手を止めた。





…さすがに今から帰る報告はいらないかな

そう思って文字を消そうと、画面をタップしたら


「はっ…」


間違えて送信ボタンを押してしまった。


やばい…



そう思って慌てて メッセージの取り消しをしようとしたら

パッと既読のマークがついて




「えっ」



すぐに電話がかかって来た。





わたしは

恐る恐る通話ボタンを押した






JK『もしもし』


『あ、もしもし』


JK『えっと、バイトお疲れ様』


『え、あっありがとう』



なんとなく普段よりもジョングク君の声が
少し低く聴こえる気がするのは

気のせいだろうか









JK『これから帰る？』


『あ、うん。そうだよ』


JK『そっか』





電話をかけてくるくらいだから

何か用事でもあるのかなって思って聞いたら



ただ夜道が心配だから電話したって

予想外すぎる答えが返ってきて


かなりびっくりした…。









そして気づけば

たわいも無い話をしながら結構な距離を歩いてたみたいで



家までもう少し。




苦手なはずの電話をしているのに

あっという間に時間が流れるものだから不思議だった






家について

じゃ、おやすみ。また明日 って

電話を切った時には




何だかちょっとふわふわとしたような

変な感覚に 身体が囚われてしまったみたいだった

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