橙色と白

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あの後ジョングク君に

ごめんなさいってすぐに謝ったんだけど



「全然大丈夫」って

突然それしか言わなくなってしまって。




落ちてたイチゴオレを拾って渡したら

受け取ったと同時に

声をかける間も無く走って行ってしまった。









雰囲気的に怒ってはなさそうだったけど


きっとわたしが急に笑ったりしたから

気分を悪くしてしまったんだと思う




バカにしたとかそう言うつもりは全然なかったんだけど

ジョングク君はそう捉えてしまったのかもしれないし


どちらにせよわたしの

失態であることに変わりはない



申し訳ない事をしちゃったな…






とぼとぼと、来た道を歩いた。



中庭に戻ってくるとソアが立ってて

迎えてくれた。





SA「お帰り〜遅かったね？」


「うん…」


SA「待ちきれなくて先にお弁当食べちゃった」


「うん、いいよ」



ソアがわたしの顔を覗き込んで
どうしたの？迷子にでもなってたの？って

真顔で聞いてくるからちょっと笑ってしまう




「もうわたしをなんだと思ってるの？」


SA「ひひひ」



ひゅーって風が吹いて

いたずらっぽく笑ったソアの
長くて綺麗な髪がサラリと揺れた。





SA「ほらお姉ちゃん、お弁当

はやく食べないとお昼休み終わっちゃうよ？」



「あ、そうだそうだ」



SA「ソアが食べるの手伝おうか？

あ、この卵焼きとぉ」



「…食べたいだけでしょ？」



SA「あ、バレた？」



だってお姉ちゃんの

お弁当本当美味しいんだもん〜って



上目遣いでわたしをみつめるソア。




うぅ…そんな事言われたら








「しょうがないなぁ」



もう全部あげちゃうに決まってるでしょ！

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