待ちきれない ページ7
「A、もうすぐなんだけど〜どうしよう！」
「A、あとちょっとだよ！」
こう隣から声が聞こえて始めてから約5分
そろそろうるさくなってきた
「どんなやつなんだろうな！あードキドキ！」
「ねぇベク、まだ授業中だけど？先生話してるけど？」
とは言うものの私も気になって仕方ない
「Aだって目キラキラさせてんのに俺のこと言えないだろ」
…ことがどうやらばれてたみたい
「でも先生の話聞こえないじゃん」
「気になるもんは気になるんだって〜あぁどうしよう〜」
……お前はジョンデのオンマか。
と、話してるうちに
授業の終わりを知らせるチャイムがなった
結局最後まで先生の話聞けなかったし…
「もう、A遅い！置いてくよ！」
いつになくテンション高いベクが
早く早くと目で急かす
「わかったから！ちょっと待って！」
ノートと教科書を閉まって弁当を出す
という動作の中でも
ずっとAAA、と連呼してくるベク
「ベクそんな呼ばなくてもわかってるから、うるさ「口より手動かして」……ごめんなさい」
「はい、用意できたよ」
「やっとかよ〜！まぁいいや、行くぞ！」
おかしいな、数分もかかってないはずだけどな、
そう思いながらもバタバタと2人で隣の教室へ急いで出た
と、隣の教室の前で急に立ちはだかった壁に
ぼふっと突っ込んだ
「ったぁ〜…急に止まんないでよベク…」
「ジョンデと一緒にいるやつ、どんな感じか観察してんの〜、てかでかくない？」
どれどれ？と思いっきりぶつけた鼻をさすりながらベクの後ろから覗いてみる
「わぁ〜本当だ…」
ここからは後ろ姿しか見えないが
遥かにジョンデよりも頭の位置が高いのがわかる
「こう見るとジョンデ、小せえな〜」
「いやいや、ベク他人のこと言えないからね？」
「Aもじゃん」
「私は女子の中では大きい方だから〜」
……え、黙んないでよ…
にしてもあの背格好、
見たことある気がする…誰だっけ？
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作者名：ゆひょん | 作成日時：2013年10月30日 3時
