夫婦 ページ4
教室について自分の席に座ると同時に
チャイムが鳴り、思わず気が抜けて机に伏せる。
ちなみにベクと私は
クラスが1組で一緒な上に、席まで隣り。
ふと横を見ると同じようにベクが机に伏せてこちらを見て笑ってきた。
「あー、絶対遅刻だと思った〜(笑)」
「ベクが来なければこんなことにならなかったけどね」
「なんだよ〜俺が来て嬉しかったくせに！」
「はぁ？誰がそんなこと！！」
入学当初からこんな調子で喋っているから
幼馴染みってことはすぐに知れ渡ったんだけど
ことあるごとに仲良いね〜なんて言われる。
「お〜？また夫婦漫才でもしてるのか〜？(笑)」
ほら、こんな感じに。ちなみに今の先生。
「誰がベクと！！」
「誰がAと！！」
「ほ〜らハモった！(笑)」
そうクラスの1人が言うとみんなも笑い出す。
それにつられて思わず私とベクも笑い出す。
……私、このクラスでよかったかも(感動)
「はは(笑)よし、じゃあそろそろST始めるぞ〜」
…あ、まだ始まってなかったのね。
連絡事項だけを伝えると
じゃ今日も頑張れよ！
とクラスにエールを送って
去って行く先生。
「このクラスの担任あの人でよかったよな〜」
「なんで？」
「隣の2組、もっと厳しいらしいよ…」
「そうなの？お気の毒に〜」
「後でどんな感じが聞きに行こうぜ(笑)」
「いいよ〜、行こう！(笑)」
そうベクと話していると授業の開始を知らせるチャイムが鳴ったので
じゃ、後で！
とお互い声をかけて授業を受ける姿勢に入った。
…隣だからそんなことするまでもないんだけどね。
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作者名：ゆひょん | 作成日時：2013年10月30日 3時
