ホワイトデー ページ18
講義を終え、オフィスでいつものように作業していると、後ろから肩を強めに叩かれた。
『なんでしょう、須貝さん。』
「はい、これ。」
急に渡されたのはきれいな小箱。
『ありがとうございます……？』
「え、あなた今日何日か分かってないの！？」
『3月14日……あ。』
そういうことか。
『こんな良いもの貰えませんよ！』
「まあまあ、俺があげたかったんだから気にしないの！」
『いやいやそんなわけには……』
「これはお兄さんから頑張ってるAへのご褒美！ねーこれでいいでしょ！」
『うう……ありがとうございます……大事に頂きます。』
「最初からそれでいいのー！」
まさかこんなしっかりしたものが貰えるとは。
嬉しいけどちょっと申し訳無いなぁ。
とりあえず慎重にかばんの中に仕舞った。
仕事を再開させると、今度は後ろから声をかけられた。
「Aちゃーん」
『山本さん？』
振り返ってみるときれいな笑顔を浮かべた山本さんが立っていた。
「これ、ホットチョコレートのお礼ね！」
『山本さんまで……！ご丁寧にありがとうございます。』
「ううん。これ、俺のオススメ！」
『大事に頂きます……』
山本さんからも頂いてしまった。
彼も甘党だから好みが合うからすごく楽しみ。
今日は頑張ったらご褒美がいっぱいあるなぁと思いながら、気合いを入れ直してパソコンに向かう。
『うーん！』
少しして一段落ついたので伸びをして、添削のために川上さんにデータを送信する。
すると、伊沢さんがやってきた。
「おつかれ！今回は何の記事にすんの？」
『お疲れ様です。常識knock書きました！』
「お。楽しみにしとくわ。」
じゃあ俺も頑張ってくる。と言って去ってしまった。
何だったんだろうと思いながら手元に視線を落とすと……え？
これまた可愛い箱が置いてある。
作業前には無かったから、彼の仕業だろう。
よくよく見ると、"溜め込まずに頑張れ！"という殴り書きの付箋が貼られていた。
そんなところも彼らしいな、とか思ったり。
せっかくなので付箋ごとかばんに入れた。
そして時事問題のために少しネットサーフィンをしていたら、とっくに日が暮れていたので帰宅することに。
確かに周りを見ると、数人しか人がいない。
今日は出入りが激しい日だったなぁ。
『お疲れ様でした。お先に失礼します！』
と声を掛けながら玄関に向かって歩いていると、腕を軽く引っ張られた。
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琉羽 - 姫宮りなさん» 全然大丈夫ですよ〜。そうなんですね！すごく楽しみです。 (2020年3月21日 23時) (
レス) id: 810423ab64 (このIDを非表示/違反報告)
姫宮りな(プロフ) - 琉羽さん» 遅れてすみません。実は既に続編でそのようなお話を登場させる予定でございます……！ご期待に沿えられるか分かりませんが、もう少しお待ち下さい。 (2020年3月21日 15時) (レス) id: 44cfe62c3a (このIDを非表示/違反報告)
琉羽 - 姫宮りなさん» お忙しい中レスをありがとうございます。そう言って頂けて私も嬉しいです。これは私の我儘にであり姫宮さんを困らせるリクエストかもしれないのですが弟子がせめて東大を卒業するまで見守る川上さんの姿を小説で描いて欲しいなと思っています。 (2020年3月19日 9時) (レス) id: 810423ab64 (このIDを非表示/違反報告)
姫宮りな(プロフ) - 琉羽さん» じーんとくるコメントありがとうございます……本当に嬉しいです。これからも少しずつ頑張ります。 (2020年3月18日 22時) (レス) id: 44cfe62c3a (このIDを非表示/違反報告)
琉羽 - 初めまして。クイズに愛された美少女1からずっと読んでいます。QK が大好きで箱推しですが中でも同年代の川上さんを尊敬している時にこの作品と出会えました。素敵な縁をありがとうございます。これからも応援してます。お体に気をつけて下さいね。 (2020年3月18日 17時) (レス) id: 810423ab64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫宮りな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rina_Himemiya
作成日時：2019年12月26日 23時
