ryo.h ( 微裏 ) ページ23
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(注) この作品は少しだけ裏描写を含みます。
苦手な方は飛ばしてお読みください。
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涼『 帰ろっか 』
「 うん…… 」
付き合って今日で4年
今まで浮気を疑ったことなんて1度もなかったのに
先日、彼氏の涼くんが綺麗な女の人と
歩いているところを目撃してしまった
いつもなら早く授業が終わってくれたら
涼くんとの時間が増えるのに!だなんて
浮かれているけど、今日は少し違う
涼『 それでさ〜、優斗が… 』
「 へ、へえ、ゆうぴ面白いね… 」
涼『 A…… なんかあった? 』
「 っえ?ないないない!なんにもないよ! 」
涼『 ……そう? 』
「 …晩御飯ことで頭いっぱいになっちゃって! 」
涼『 相変わらずAは食いしん坊だな〜 』
涼は目をクシャ、とさせてゲラゲラ笑っている
……その笑顔が大好きなのに
もしかして他の女の子ともそうやって笑うの?
と嫌な感情がふつふつと湧き上がってくる
涼『 あ!そうだ、俺んち来てよ 』
「 え……? 」
涼『 晩飯、食っていく? 』
「 ん〜、どうしようかな…… 」
涼『 今日、姉ちゃんしか居ないし!ね? 』
「 ……じゃあ、お邪魔しようかな? 」
涼くんのお家に着くまでの道でも
なんだか気分が沈んだままで
時々、涼くんは私の顔を覗き込んで
体調悪いの?とか、なにかされた?とか
心配そうな目で見つめてくる
涼くんのせいだよ……?と言う言葉を飲み込んで
いつも通りだよ?と作り笑いをすると
そっか、と少しだけ悲しそうな目する
その黒い感情が消えないまま
モヤモヤした状態で涼くんのお家に着いてしまう
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作者名:shion. | 作成日時:2019年10月11日 20時