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1.彼女の手 ページ2









「茨君、確か今日がお誕生日でしたよね?おめでとうございます」



「……………え?」





この歳になって、流石に誕生日を祝ってもらいたい等と思ってはいない
幼い頃はもしかしたらそうではなかったかも知れないんだろうけれど、まぁ祝ってもらえた時等は素直に嬉しいとは思っていたことでしょう。





けれどここ数年、そういった記憶がない
まぁ歳を取るだけだから、当時の自分は対して気にしていませんでしたけど。





こんな最低な性格の為、友人と呼べる者や
ましてや恋人もいない。だからこうして、祝ってもらえる何て正直思っていませんでした。





「あ、ありがとうございます。嬉しいです」



「の割には、あまり嬉しそうに見えませんが」



「す、すみませんっ!!まさか貴女に誕生日を祝ってもらえる何て思っていなかったので……………」



「サプライズですよ、サプライズ」





通っている学園が違う分、会う機会が少ない
けれど陽葵さんが、こうしてわざわざ自分の為に足を運んで下さったことに驚きを隠せないでいた。





制服姿、ということは学校帰りなのだろう
自分の視線に気付いたのか、陽葵さんは口を開く。





「あ、もしかしてまた迷ったんだろって思いましたね?」



「ば、バレましたか」



「顔に書いてありますよ」



「ははっ………すみません」





そんなことはないだろうと思った
けれど彼女の自信気な表情に、苦笑いを浮かべた。





思ったことは直ぐに言ってしまう性分
仕方がない、ここは素直に白状した方が良いだろうな。





何て思いながら謝罪をすると
「これから時間はありますか?」と不意に尋ねられた。





「時間ですか?今日はもう帰るだけですが」



「では、少しだけ貴方の時間を私に下さい」



「は、はい?」





どう言う意味だと尋ねる前に
手を引かれ、自分は彼女に引っ張られながら歩き出す。





「あ、あの、一体どちらに?」



「良いから良いから。ははっ」



「え、え、えぇ?」





自分より小さな彼女の手に
らしくもなく、ほんの一瞬だけ、胸の鼓動が高鳴ったような気した。

2.祝いの言葉→←設定



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狐里雪乃(プロフ) - 苺果汁さん» 何のお知らせもせず、いきなり申し訳ありません(>_<)ジュン君のお話の数の都合上、折角ということで1つの作品として作ってみました。オマケも拝見して下さりありがとうございますm(__)m (11月18日 9時) (レス) id: e23e1413a8 (このIDを非表示/違反報告)
苺果汁(プロフ) - ジュンくんのお話をふと読み返した時には茨くんの誕生日の話が消えていたので誕生日限定公開だったのかぁと落胆していました。なので、こうして再掲してくださったこと本当に感謝しております(*´-`)オマケも続きが気になってしまうくらい素敵な内容でした! (11月17日 22時) (レス) id: d7b47249f9 (このIDを非表示/違反報告)
狐里雪乃(プロフ) - フルール・ド・リスしんどいさん» コメントありがとうございます。書き方は常に頑張っているので、そう言って頂けて嬉しいです。 (11月17日 8時) (レス) id: e23e1413a8 (このIDを非表示/違反報告)
フルール・ド・リスしんどい(プロフ) - とても素敵すぎる...しんどい...書き方めっちゃ好きです (11月16日 7時) (レス) id: d45fe086f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐里雪乃
作成日時:2017年11月16日 1時

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