もう一度本気の恋を【nino】 (ページ33)

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33 -kazunari.n- ページ33

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俺が素直に言えない本当の言葉を簡単に言えるなんてずりぃよ・・・

Aが苦しがるかもしれないくらい、きつく抱きしめた。

「・・・俺もそうかも」

「・・・・・」

「抱きしめたくて、離したくなくて、ずっと一緒にいたい」

「っ・・・・・はぁ、嬉しくて死んじゃいそう」

「死んだらずっと一緒にいれないでしょうよ(笑)」

「そうでした(笑)」

笑ったAの顔が見たくて腕を緩める。

Aが俺の見て微笑み、優しく触れるだけのキスをする。

すぐに離された唇を追いかけるようにキスを返す。

お互いに何度も啄むようなキスを繰り返しそれが顔中になり、Aが弱い耳にもそっとキスをしたらくすぐったがって軽く肩を竦ませながらくすくす笑ってる。

キスも抱きしめることも、それこそドラマでだって何回も何十回もしてきたことなのに相手がAなだけでこんなにも幸せでたまらない。

「やばい、本当に離れたくないや・・・」

「それは大変(笑)」

「・・・ヤなの？」

「ご飯は時間的に食べないにしても、お風呂入らないとでしょう？」

ふふふって笑うA。

ほんとお前が好きだよ。

「んじゃ一緒に入るしかないわ。いいじゃん。俺たちの始まりの場所でしょ？」

「始まりは和也のベッドでしょ？」

「・・・そうかも、そっからかも」

「かもなの？(笑)」

「・・・そっからAの事、もう愛してた」

Aの唇にもう一度、今度は強く押し付けるようにキスをする。

ゆっくり離しAの顔をみると、また嬉しそうに笑って言ったんだ。

「・・・私はもっと前からだけどね？」

「は？」

「でも好きから愛してるになったのはその時かな～？」

「なにそれ？」

「ふふふ・・・種明かし、する？」