28 -kazunari.n- ページ28
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Aの手を引きエレベーターに駆け込む。
今まで何も言わなかったAがエレベーターに乗り扉が閉まったとたん口を開いた。
「はぁ・・・さすがに緊張したわ・・・」
「っ、和也！なんでっ」
「Aのお父さん、最後には笑ってたけど大丈夫かな・・・」
「なんでこんな、」
「今度挨拶行くって言ったし、大丈夫か」
「なんで、」
「こっちのセリフだっての！」
「っ」
「お前なんで、」
続きを言おうとしたところでエレベーターが目的の階へと到着し、またAの手を引き歩き始める。
「和也っ、手！」
「誰もいないよ。大丈夫だってば」
地下駐車場に続くちょっとしたロビー風な場所を抜け、自動ドアをくぐり抜けると目の前に潤くんの車が横付けされていた。
内側からドアが開いて嬉しそうにニコニコした相葉さんが顔を出す。
車に乗り込もうとした寸前、Aが立ち止まり手がほどけた。
振り向くと視線を車内に向けたAが俺がさっき部屋に入ってった時と同じ顔をして固まってる。
「な、なんで・・・」
和「お前それ何回目よ。ささっと乗れって」
「なんで、嵐・・・」
和「俺も嵐だっての。ほら、乗りなさいって」
全然乗り込もうとしないAの腕を無理矢理ひっぱったら、つんのめって俺の胸に飛び込んでくる。
雅「ヒューヒュー！熱いね！！」
和「表現が古いっての・・・」
智「このこがニノのかわいこちゃんかー」
和「おじさん、あんまり見ないでくれます？うちのこ、怖がっちゃうでしょ」
翔「ニノ、溺愛だな(笑)」
Aに視線を戻すと俺を見てて、それがたまらく嬉しい。
潤「おい、ニノ。人の車でいたすなよ？」
和「なんでよ。ちゅーぐらさせてよ」
潤「おまっ、すんなよ！」
翔「くくくっ、ま、無事姫奪還ミッションクリアできてよかったわ(笑)」
ほんと無事に連れ出せて安心した。
なんかあっさりすぎな気がしないでもないけど・・・
ちょっと腑に落ちないながらも、ここまで一緒に来てくれてそして喜んでくれてるメンバーにほんと感謝の気持ちでいっぱいになる。
相葉さんなんて大野さんとハイタッチなんてしてテンションMAXだわ(笑)
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作者名：にじます
| 作成日時：2014年5月22日 19時
