【HQ】ヒロインに守られる系モブインちゃん。【青葉城西】

守られる『six』 ページ8

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「フラグを奪うぞ国見くん！」

「ガッテンでぃ親分。」

『え。』「「あ。」」



急に叫んだしおりちゃんにみんなが気を取られた時になぜかわたしは国見くんに姫抱きされました。

え、いや、これはヒロインの立場ですよね？
あと国見くん。無気力どこやった。


みんなが驚く中わたしはしおりちゃんと国見くんに連れ去られました。なんで？







「…とりあえず本当にどしたあいつら。」

「及川だけでもヤバイのに更にヤバくなっててるなバレー部。」

「岩ちゃんそれ真顔で言わないで。」

「国見に姫抱き…！ くそうら。」

「なぁ、本当にどしたの金田一。」






ー


なんか中庭に連れ去られましたなう。




「徹兄たちは油断も隙もないな本当ー。」

「それな。」

『なんの話してるの二人とも。』


中庭に着いた瞬間こんな会話を繰り広げる二人。


モブなわたしには主役である二人の会話にはついていけません。なんか疎外感。いや、当然だけどね！

あと国見くん。いつまでわたしを姫抱きしてるの？



『国見くん…。そろそろ下ろして？』

「…しおり。撮った？」「もち。」

何をですか。

「名残惜しいけど下ろすよ。んっ。」



そう言って、優しく芝生の上に下ろしてくれる国見くん。かっこいい。

モブなわたしにも優しいとは。
さすがヒーローさま。


「(A、軽くてふわふわですべすべだった。これだけで今日のおかずになるあざーす！！)」

「(あまりの嬉しさに無表情だぞこいつ。)あ、次Aちゃんたちのクラス国語だね！」

『国語かぁ。おじいちゃんせんせい、キャラメルくれるから好きだな。』

「灯台下暗しですしおり親分。」

「敵がめっちゃ身近にいた。」








〈Aちゃん。おじいちゃんせんせいが塩キャラメルくれるから好きなの？〉

〈うん。塩キャラメルマジGOD。〉

〈〈(ふにゃって、ふにゃって笑ったぁぁぁあ！！)〉〉

〈あ。そろそろ教室戻ろっか。〉

〈〈んんん…OK☆〉〉

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