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(及川side)
俺が近付いた瞬間、彼女の表情が固まったのが分かった。
お疲れ、と声をかけてやると、ぎこちなく微笑んで、小さな声で「お疲れ様です」と返ってくる。
俺は適当にパイプ椅子を引っ張ってきて、彼女の隣に座った。
白くて細くて折れそうなその腕が、緊張からか、ふるふると微かに震えている。
なるべく怖がらせないように、優しく声を掛けた。
「どうだった？」
「すごかったです。し、下から見るの、初めてなので」
……下？
あぁ、いつもはギャラリーから見てるから、ってことか。
そういえば見たことある顔。ファンの子かな？
それにしてはさっき、あんまり見られてなかった気がするんだけど……？
◇
「____こんな感じなんだけど、どう？ 出来そう？」
作戦を立てるときに使うホワイトボードに羅列した文字。
マネージャーとして、彼女に頼みたい仕事の数々。
俺が書いたそれを真剣な顔で読んだ彼女は、ゆっくりと頷いた。
「……はい」
彼女に頼みたい仕事はなるべく減らそうと思ったんだけど、減らせるものは全然無くて。
ドリンクはそれぞれが家で作ってきて、買い出しは俺らが手伝うとしても、
ビブスの洗濯、備品整理、球出し、計測、怪我の手当て、……
こうしてまとめてみて、改めてこれらを全てそつなくこなしていた浜嶋ちゃんの偉大さを思い知る。
「遠慮なく質問してくれていいからね」
「はい、ありがとうございます」
「期間は……七月までってことでいいかな？」
早ければそのくらいには、浜嶋ちゃんも戻ってくる。
この子はあくまで“代役”でしかない。
責任を負わせるわけにはいかないし、あまりズルズルと長くマネージャーをお願いしてもしょうがないし。
とりあえず二ヶ月。
部費はボランティアなので免除。
遠征は基本来なくてOK。
俺が彼女にマネージャーをお願いしたのは、彼女の所属する水泳部が休みの日と、土日、水泳部の活動時間以外の時間。
少し厳しいかなあとも思いつつダメ元で頼んでみた。
「んー……」
案の定、険しい顔で腕を組んで悩む彼女。
そうだよね、やっぱ厳しいかぁ。
この条件でお願いすると、彼女には一日もオフがなくなる訳で。
俺なら絶対嫌だし、彼女に断られても仕方ない。想定内だ。
無理そうなら土日だけでもいいよ、と声を掛けようとすると、彼女が急に顔を上げて、
「わかりました。やってみます」
緊張でカチカチに固まった顔で、そう言った。
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殊梨(プロフ) - 冷凍庫さん» とっても嬉しいです、是非お願いしますm(._.)m (2019年10月3日 21時) (
レス) id: a11fe8d0dd (このIDを非表示/違反報告)
冷凍庫 - イメ画を描いてもいいですか？ (2019年10月2日 18時) (レス) id: 29ebb411a4 (このIDを非表示/違反報告)
殊梨(プロフ) - 黒伸☆〜(ゝ。∂)さん» 矢巾くんのポジション、どうするか凄く悩んだのでそう言っていただけてとても嬉しいです！ありがとうございます(_ _) (2019年8月29日 22時) (レス) id: 653275ba5c (このIDを非表示/違反報告)
黒伸☆〜(ゝ。∂)(プロフ) - コメント失礼します。主人公ちゃんとマッキーと矢巾んの三角関係が可愛くて大好きです！ああ！！3人とも幸せになれ！！と思いながら見てます！これからも頑張って下さい！ (2019年8月29日 20時) (レス) id: d24404e68a (このIDを非表示/違反報告)
殊梨(プロフ) - 声優LOVEさん» コメントありがとうございます！ わー嬉しいです(*/∀＼*)頑張りますね〜！ (2019年8月29日 19時) (レス) id: 653275ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殊梨 | 作成日時：2019年8月17日 23時
