文芸部で旅行 鈴side ページ12
彩の受験が終わった。受かったのは浜田高校付属中学校。彩はとても落ち込んでいたので励ましたが、それが彩にどう影響したのかは分からない。私も、もう高校2年生になるのだから将来の事をよく考えなければならない。と言っても私の学校はエスカレーター式だからなあ。
「いってきます」
「あれ、彩？どこ行くの？」
「秀明だよ。中学準備講座。」
「そう、いってらっしゃい。あ、分からないとこがあったらお姉ちゃんに聞いてね。」
「はーい。ありがとうお姉ちゃん！」
そう言って笑う彩の顔を見て少し安心した。
彩が家を出た後、私も準備を始めた。今日は、文芸部のみんなで集まりがあるのだ。そう、始まりは先週の学校。
〜回想〜
「鈴〜」
「もみじ先輩！どうされたんですか？」
「報告、志望校合格したわ！」
「え！おめでとうございます！よかったですね。ええと、彼氏さんと同じところに行くんでしたっけ？」
「ふふ。えぇ。」
嬉しそうに笑うもみじ先輩。彼氏さんのことが大好きなんだろうな。私は生まれてこの方、恋愛には縁がなかったから。ずっと女子校だったからっていうのもあるかもしれない。
「じゃあお祝いしなくちゃですね！文芸部のメンバーでどこか行きませんか？」
「いいわね。3年生の卒業祝いも兼ねて。」
「はい！」
〜回想 終〜
ということです。集合場所は、駅の広場前。ちょうどマンションのある所だ。
うーん……早く着きすぎちゃったかな？あと、30分近くあるなぁ。
英単語帳を開いて、時間を潰していると彩と和典くんたちが歩いてきた。
「彩ー！」
「お姉ちゃん？どうしたの？」
「文芸部のみんなで日帰り旅行に行くことになったの。けど，集合時間まであと30分弱もあって……」
「ふふふ、お姉ちゃんおっちょこちょいだね。」
彩が少し嬉しそうに笑った時、
「痛っ！」
和典くんの頭に何かが飛んできた。すごい速さだったから見え難かったけど、多分キーホルダーのようなものだと思う。
「なにか飛んできた。」
頭をさすりながら言った和典くんの隣で、黒木くんが屈んで地面からキーホルダーを拾い上げる。
「これだ。」
やっぱり、キーホルダーだった。瓶のような物に白い粉が少し入っているみたい。
「誰かが落としたのかな。」
そう言って黒木くんは、3階建てのマンションを見上げた。
「違う」「…それは違うと思う。」
和典くんがこちらを振り返る。なんで飛んできたのかが分からないけど、落ちてきてはいないと断言できる。
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night(プロフ) - みぷくんさん» 気づいたところは直しましたが、まだあるかもしれません…。 (2022年1月5日 15時) (
レス) id: 0cc99a9693 (このIDを非表示/違反報告)
night(プロフ) - みぷくんさん» すみません！すぐ直します！ (2022年1月5日 15時) (レス) id: 0cc99a9693 (このIDを非表示/違反報告)
みぷくん - 若竹の竹ですがこっちの武です。 (2022年1月5日 13時) (レス) @page26 id: a292e0e664 (このIDを非表示/違反報告)
night(プロフ) - シーさん» コメントありがとうございます。そんな風に考えながら書いてます！ (2021年12月26日 18時) (レス) @page19 id: 0cc99a9693 (このIDを非表示/違反報告)
シー - 彩にお姉ちゃんがいるとこんな感じなのかなと思いました。 (2021年12月24日 22時) (レス) @page11 id: bdade2f463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：night | 作成日時：2021年11月10日 20時
