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舌が捻り込まれ、
苦しいくらいに、心を締め付けられた。
「っ、」
手首を掴まれ、
その隙に反対の手はファスナーへ。
ゆっくり下げられながら、
龍也の顔が唇から離れ、首筋へと這っていく。
されたことのない感覚に心臓が震えそうになった。
不快感を感じることこそが、きっと正常な反応であるはずなのに、
恐ろしい程に受け入れたくて、
つい龍也の後頭部を撫でるように手を回してしまった。
そのまま、龍也の小さな顔が、私の鎖骨へと埋まった。
お揃いだと知ったホクロの位置に、唇は止まり、
「っ、」
同時に歯を当てられ、
蚊に刺されるような、チクッとした痛みが私の身体を蝕んだ。
「…………」
ピンクに腫れたその部分を、龍也はトロンとした瞳で見つめていた。
「可愛い、」
くしゃっと、あどけない笑顔に変わり、私を見上げる。
「龍也………」
ベッドでこのまま愛を伝え合いたくて向き合った。
その日私たちは、
法律で許される、ありとあらゆる方法を尽くしては、
互いの存在を確かめ合った。
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はるか(プロフ) - 読ませていただきました。切なくて、どきどきして、胸がいっぱいになるお話でした!優しいし龍也おにいちゃんすごくすきです!素敵な作品をありがとうございましたっ (2019年7月28日 4時) (レス) id: 2fad28cd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年9月14日 20時