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朝の支度を終え、手を取り合って学校へ向かった。




ナチュラルにドライヤーでセットしただけで、龍也は寝起きより一層、イケメンに磨きがかかる。









「……どこ見てるの?」






正面を向いたまま気付かれたから、






「龍也のホクロ数えてたの」





適当に交わした。






すると龍也はクールに前を向いたまま、






「Aにも同じ位置にあるじゃん」




「どこだっけ?」




「このほっぺとー、右の……」





「………右の?」






「………どこだったっけ?忘れちゃった」






ちょっとだけ早口になった龍也は、









「遅れちゃうから急ごう?」





一気にクールな表情をやめて、優しい笑顔を降り注いでから私を強く引っ張って行った。









「七五三掛おはよー」




「おはよ」






爽やかな、朝のやり取り。





友達の方へと振り向いた隙に、龍也の右耳へと視線を走らせる。








……耳にはないか。







どこだろう、


私の身体の右側と同じ位置にある、龍也のホクロ。






双子だから、きっとまだまだ共通点があるはずだ。






だけど見当たらない、それが分からない。







もっと龍也と運命みたいなこと、たくさん感じたいのに。

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はるか(プロフ) - 読ませていただきました。切なくて、どきどきして、胸がいっぱいになるお話でした!優しいし龍也おにいちゃんすごくすきです!素敵な作品をありがとうございましたっ (2019年7月28日 4時) (レス) id: 2fad28cd3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年9月14日 20時

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