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そのまま、ゆっくり離れてから、
何事もないような顔でレンジでチンしたご飯を口にした。
時計を見て深呼吸をして、テレビを見ながら帰宅する親を待つ。
「お帰り」
私も龍也も親のことは大好きだ。
「……そろそろ寝ようかな」
私が先に階段へと向かうと、
「俺も」
すぐに立ち上がり龍也も着いてきた。
部屋の正面、二階の廊下で二人きりになった途端、
「っ、」
私の肩に手が回ってきた。
「龍也、」
「ほんとに、大好きだから」
重なった声が、
優しく、甘い視線が、
痺れるように身体を突き抜けたと思った瞬間、
「っ、」
そのまま近付いて、唇が重なった。
「………、」
ただ、
瞳を閉じて浸ることしか出来なかった。
初めてのキス。
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はるか(プロフ) - 読ませていただきました。切なくて、どきどきして、胸がいっぱいになるお話でした!優しいし龍也おにいちゃんすごくすきです!素敵な作品をありがとうございましたっ (2019年7月28日 4時) (レス) id: 2fad28cd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年9月14日 20時