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「そこ座りな」




龍也は机の手前にある小さな椅子に腰掛けながら、

私を真向かいにある自分のベッドに広々座らせた。









「これから話すことは、俺がこれから先まで大事にするって決めたこと」





その表情から、別れ話に近いような重いテーマであることを悟った。









「………俺たち兄妹が、普通に恋愛しちゃいけない理由は何だと思う?」







「………法律でダメって言われてるから」






「何で法律でダメなんだと思う?」






「……分かんない。でも、普通じゃないから」







「………そう。

じゃあ、もしそれを破って、普通じゃない恋愛をして、

それが誰かに広まったり、見抜かれたりしたら、どんなこと起こると思う?」







「………周りの人に、変な目で見られる」






「後は?」




「……お母さんとお父さんが、傷つく」






「うん。他には?」





「……他に……、」







「俺とAが引き離される。

まともな兄妹としての生活すらさせてもらえなくなって、


きっとお互いが、誰かと結婚して幸せな家庭を持つ将来まで、顔も見れなくなる」







「…………」





胸の奥で、鉛のような物体が精製された。

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はるか(プロフ) - 読ませていただきました。切なくて、どきどきして、胸がいっぱいになるお話でした!優しいし龍也おにいちゃんすごくすきです!素敵な作品をありがとうございましたっ (2019年7月28日 4時) (レス) id: 2fad28cd3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年9月14日 20時

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