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思い立ったらすぐ行動したいタイプなのか、
つい衝動的に龍也の部屋を開けてしまった。
ノックもせずに。
「龍也、」
「わっ、びっくりした」
龍也は上半身裸で背を向けるように着替えをしていた。
「ごめんノック忘れて、」
一応俯いて見ない配慮をする。
「……俺はいいけど」
あっという間にシャツを首から通し、部屋着姿になった龍也が正面に座った。
「………どしたの？」
思い立ったらすぐ行動、だけど肝心の所で止まってしまうというか、
言葉が出て来ないのが私のほんとダメな所で。
「龍也にもホクロ、あるかなぁって……」
「ホクロ？」
「うん。今朝言ってたやつ…」
「あぁ、そうだっけ……」
久々にはぐらかされたような感覚がした。
目を逸らし、急に立ち上がった龍也はカバンの整理を突然始める。
「龍也、」
「んー？」
近付いて行って正面へと回り込む。
「何だよ」
「……」
だけど見せてって言うのには抵抗があって、
「これ、違うかなって」
自らのホクロを見せるため、
さっきと同じ位置までファスナーを下げて髪を退かしたら、
「………分かったから」
それだけ発して、
今度ばかりは避けるように部屋から出て行かれてしまった。
暫く時間を置いて、ゆっくり階段を下ったら、龍也はリビングのテレビの正面に座っていた。
「……あのさぁ」
「……」
「次さっきみたいなことしたら、俺はもうAに指一本触れない。
キスなんかしたりしないし、手も繋がないから」
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はるか(プロフ) - 読ませていただきました。切なくて、どきどきして、胸がいっぱいになるお話でした！優しいし龍也おにいちゃんすごくすきです！素敵な作品をありがとうございましたっ (2019年7月28日 4時) (
レス) id: 2fad28cd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2018年9月14日 20時
