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第2話 飛び込みのお客様は ページ4
私が旅館の玄関付近の廊下を
掃除していた時だった
"ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ"
「ごめんくださーい」
ドアを開ける音の後に
若い男性の声がした
「はーい」
急いで玄関の方へ向かう。
玄関にいたのは腰につくまで
薄い水色の髪を伸ばした
綺麗な男性だった
「あの、急にですみませんが
今からこのお宿で一泊できますでしょうか?」
·····年齢は私と同い年位に見える
けどそれにしてはやけに落ち着いた雰囲気だ
それにあの形の目···何かいつもどこかで
見てる様な気がするのよねぇ
どこだったけ?
「あのう?」
どうやらボケッとしていたらしい
「あ、すみません
少々待って頂いてもよろしいでしょうか?
今、旦那様と女将に確認してもらいますので」
私と同い年という事は···家出か?
とにかく家出ならお母さん達に相談しないと
「っ!?···国広、空いている間にご案内して
差し上げなさい小夜花、ちょっと····
あぁ、三夜花は休憩室に戻っていなさい」
玄関に母と父そして国広を連れていくと
三人は彼の顔を見た途端に真剣な顔をした
「こちらです···」
特に国広の様子が一番おかしかった
でも私は父から休憩室にと言われてしまったので
後の事は分からない。
一体···何が起きてるの?
分かっている事は
ただあのお客様に何か関係している事だけ
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作者名：里樹 | 作成日時：2019年8月24日 1時
