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第2話 いたのは ページ4
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いたのは某きっと来る〜♪きっと来る〜♪の奴では無く
この世の人とは思えない、天女の様な美人だった
しかも明らかに様子がおかしかった
「あ、あのう···?」
その人は一度目を合わせてから
その後ずっとコートを掴んだまま
雪の上に座り俯いていた
何かを言う訳でも無かった
その状態で10分
私はとうとう痺れを切らした
通常の人間なら掴んだ手を振りほどき
そのまま放置するかもしれない
けど私は
「私の家、来ますか?」
この人を放っては置けなかった
昔の私に似ていたのかもしれない
親を亡くした高校生の頃の私
この人もまた何かをなくした様に私は思えた
「···はい」
やっと聞こえた綺麗だが、か細い声
私はそれを合図にこの不思議な彼女を家へと
元彼との約束を忘れ、連れ帰った
この人が女性では無く、男性と気づいたのは
彼をお風呂に入れ、上がった時
リビングに居た私に着替えはどこか
聞きに来てタオルを腰に巻いただけだった彼
思わず、頬をビンタしてしまったのは
未だにいい思い出
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里樹 - 名無し様!ご感想ありがとうございます。そうですね、確かにこの話は今思えば大分新しい切り口ですねw (2019年8月24日 2時) (
レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 新しい切り口のお話でとても好きです！読みやすく、場面が浮かんでくることに感動しました…！ (2019年8月18日 20時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里樹 | 作成日時：2019年5月31日 0時
