第19話 海辺にて ページ24
「小夜花達ー!
こっち向いて下さーい!」
「はーい、こっちだって」
私と宗三さん、そして娘は海辺に来ていた
「撮りますよー、3、2、1」
"ｶｼｬｯ"
「パパ撮れた!?撮れた!?」
娘が元気良く宗三さんに聞く
「えぇ、撮れましたよ」
娘にはまだ
私達の秘密は話していない
あの頃の私と同い年になったら
話そうと思っている
この子は目の形はよく宗三さんに似ている
このまま成長すれば美しい子に育つと思う
そんな娘に宗三さんは
「あぁ、今日も貴女は可愛らしいですね···!」
と、親バカっぷりを発揮している
「はいはい、パパは相変わらず
親バカですねー」
「ホントだねー、ママ」
娘も呆れている
「なっ!小夜花の方が親バカだと思いますよ!?」
んなっ!?
「確かにママも親バカー」
えぇ、娘まで···
「ほら、二人共、手を繋いで帰りますよ」
「「はーい」」
でもまさかあの時
女性だと思って拾った人が
男性でしかも刀剣男士だったなんて
うーん、しかも結婚までするなんてねぇ
思ってなかった、うん
なんて考え事をしながら砂浜を歩いていると
「え、うわわっ!?」
でこぼこに引っ掛かり転びかけてしまった
「何ぼんやりとしてるんですか?全く」
「あ、ごめーん、あははは···(相変わらず毒舌)」
ほらと言って宗三さんは手を差し出す
私はその手を掴んで立つ
そして娘が私達二人の手を握り
歩き出した
どうか寿命の終わる日まで
こんな風に家族皆
手を繋いで歩けますように
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里樹 - 名無し様!ご感想ありがとうございます。そうですね、確かにこの話は今思えば大分新しい切り口ですねw (2019年8月24日 2時) (
レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 新しい切り口のお話でとても好きです！読みやすく、場面が浮かんでくることに感動しました…！ (2019年8月18日 20時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里樹 | 作成日時：2019年5月31日 0時
