検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:43,498 hit

第8話 宗三からの彼女(宗三side) ページ11

「あ、宗三さーん!」
あぁもう、またあの人はブンブン手を振って···
彼女は本丸を脱出した際一番初めに会い
今は一緒に暮らしている同居人
望月小夜花···お小夜と僕は呼んでいる

あの日、僕は···審神者部屋でお小夜を折られた
あ、彼女の事ではなく···弟の事

きっと僕はあの日、お小夜が折れた事を認めたく無いのでしょう
それで名前の似ている彼女をお小夜、と呼ぶのはズルいと
自分も認めているのに__

お小夜···いえ、小夜花さんはかなり肝の据わった女性です
何しろあの雪の日、誰がどうみてもおかしな僕を拾ったのだから

彼女は凛としているが
普段の所作はとても女性らしい
しかし、それを本人に言うと何故か僕の方が女性らしいと
僕が彼女に対し、皮肉を言う時以上に落ち込み、代わりに
夕食に小夜花の大好きなおかずを出して上げると、すごく喜ぶんです

···僕は、人ではありません
ですから、きっと彼女の側に居続ける事なんて不可能に近い
けど、あの大晦日···手を繋いだ時のあのぬくもり

ずっと優しく握り続けてくれた彼女
あぁ、もうこの心は止まらない
そう感じたズルい僕
彼女はこんな僕を知っても受け止めてくれるでしょうか?

あの凛とした雰囲気の貴女
優しく柔らかで明るい貴女
自然と人前で寝落ちてしまった貴女
ブンブンと手を振り、僕の名前を呼ぶ貴女

あぁ、なんて···

なんて·····


愛らしくいとおしいのでしょう__

第9話 平穏な影に1つ(芙蓉side)→←第7話 大晦日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
82人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 宗三左文字   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

里樹 - 名無し様!ご感想ありがとうございます。そうですね、確かにこの話は今思えば大分新しい切り口ですねw (2019年8月24日 2時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 新しい切り口のお話でとても好きです!読みやすく、場面が浮かんでくることに感動しました…! (2019年8月18日 20時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:里樹 | 作成日時:2019年5月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。