私は良心で行っただけ…【すとぷ】【青】

第8話 気づいてるよ ページ10

ジ｢こーろーん、昨日、なんかあったやろ？｣
こ｢は？！｣

え、なんで、バレて…
僕そんなに顔に出てた？

り｢どうしたのころん。そんなに大きな声出して｣
こ｢え、あ、なんでもない。｣
ジ｢図星やんなw俺、ころんと飲み物買いに行くわ！なんかほしいものある？｣

外？僕に気を使ってくれてるんだろうな

り｢家から持ってきたから大丈夫｣
る｢お茶ほしいです！｣
な｢じゃあ俺もお茶｣
さ｢俺もお茶ー｣

ジ｢りょーかーい｣

僕達が今来てるのは近くのコンビニではなく、ちょっと歩くコンビニだ。僕に気を使ってくれてるんだろうな。

こ｢ジェル、なんで遠くまできたの？｣

ジ｢んー、なんとなく？で、昨日どないしたん？そこまで、メンバーに隠したい事なん？｣

こ｢…隠したいね｣

どうしても隠したい。
だって何思われるかわからないから。
こんなこと言ってもメンバー全員良い奴だから、相談には乗ってくれるとは思う。
でも、知られたくない。なんでか分からないけど。

ジ｢そっかぁ、それはしゃーないな。でも、気が向いたら俺達に話してな？だれも引かれへんから。｣

わかってるよ。
でも近頃絶対に話したくなると思う
だって、僕だけで解決出来ることじゃないから。

こ｢…わかってるよ｣

ありがとう。なんて言えなかった。

その間もAちゃんのこと考えてしまっているから。
あい、たいな…
おかしいな。僕。
心臓が痛い。
昨日のこと思い出すだけでドキドキして、心拍数が上がるのが自分でもわかる。

その後はジェルと世間話をしながら帰った。
だけど、ジェルの話なんて聞いてなかった。Aちゃんだけがずっと頭の中にいたんだ。

ﾊﾟｼｯ
こ｢え？｣

後ろを振り向くとジェルが焦った感じで僕の腕を掴んで引っ張った。

ジ｢危ないやんか！信号赤やで！ぼーっとしすぎや！｣

こ｢ご、ごめん…ありがと。｣

もう少し遅かったら、僕は車に轢かれていた。

ジ｢ほんと、気をつけてや。｣
僕は頷くことしか出来なかった。

その後は無事帰ることが出来たが、僕はAちゃんが頭にしかなくて、車に轢かれそうになったことをよく覚えてない。

Aちゃん、僕、どう謝ったら良いのかな…？

ジェルside

ころん、ずっとぼーっとしとんなぁ。
赤信号、止まるのが普通や。なのに、ぼーっとしすぎなのか止まることすら出来てなかった。
俺が居なかったら車に轢かれてたで？

みんな、ころんの異変にはもう気づいとるんに…。

ころん…――――

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