私は良心で行っただけ…【すとぷ】【青】

第32話 嘘 ページ38

Aside

あれから1週間が経った。
日が流れるのは早いな…。

1ヶ月も寝てたからリハビリがあって、頭の中では少し混乱が起きてた。

話をするのを1週間後にしてくれたのはやっぱり私への配慮なのかな…？

なんだか、魅空さんのこと誤解してたな…
…あんな人だからやっぱりころんくんは好きになるのかな？

…話しってなんだろ。
魅空さんところんくんが、結婚？とか？

いやいやいや、そんなくらいこと考えちゃダメ！

しっかりしろ、私。
辛い話かもしれないけど、これが現実なんだから…。

精一杯祝わなきゃ…。
笑って、涙をこらえて…私なら大丈夫。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

み｢Aちゃん、こんにちは。体調はどう？大丈夫そう？｣

こ｢…こんにちは。Aちゃん、顔色悪いよ？話はやっぱり明日にした方が…｣

A｢ううん！大丈夫！具合は悪くないんだ。最近ちょっとリハビリ頑張りすぎてたみたいで！｣

こ｢そっか、なら良いんだけど…。｣

み｢Aちゃん、しつこいようだけど、本当にごめんなさい。｣

やっぱり2人は深々と頭を下げて｢ごめんなさい｣って謝る…。
私は何かされた覚えないし、事故にあって忘れてるだけなのかな。

み｢1か月前から、ううん、あなたに出会った日から嘘をついていたの｣

A｢う、そ…？｣

どんな嘘？なんの嘘？
よく、わからないな。

み｢私ところちゃんは、全く付き合っていないの…。｣

こ｢…｣

A｢…？｣

どうゆうこと？今までのことは嘘で本当は付き合ってなくて…？
私が今まで悩んできたのことは…っ。

み｢本当にごめんなさい。私がころちゃんを脅して、私の彼氏になることを強制していたの…。言い訳をするつもりでは無いけれど…私はっ、誰かに愛されたくてっ…。｣


言っていることは私には分からない。
でも、魅空さんがとても辛い思いをしてきたことはわかった。
だって、泣いていたんだもの…

魅空さんはどうしてこうなったのか
どうしてそんな事をしたのかを説明してくれた。



魅空side

私は愛されたかった。
でも、私は本当に愛してくれれば誰でも良かった。
母でも父でも弟でも…。
そう、思ってた。

でも、私が小学四年生。10歳の時に母は早くして亡くなった。

そのせいで父は壊れてしまった。
よくある話よ。アル中になってしまったの。
血の繋がった家族なんて父以外にはいなかったから、
父にだけは、お気に入りにされて愛されたかったの…。

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