第30話 それぞれの願い ページ36
ころんside
ジェルくんと入ってきた子とこ関係は正直いってどうでもいい。
Aちゃん、お願い。
早く目を覚まして…。
僕は泣居てしまいそうだけど、泣かないように、ゆっくりAちゃんの手を取って優しく握った。
それでも、起きるわけが無いのに。
それでもひたすらに握り続けた。
優しく、大切なものを扱うようにそっと…。
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そして約1ヶ月が経った。
Aちゃんの起きる気配が全くない。
それでも僕は病院に通い続けた…。
いつか起きてくれることを信じて、また病室のドアを開ける。
ガラガラ
…バサッ
僕は持っていた花束を床に落としてしまった。
そして、すぐに先生に報告しに行った。
僕が見た光景、それは______
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魅空side
まだころちゃんとのしっかりした関係を教えていない。
Aちゃんに…。
教えなくては行けないのに。
ずっと起きてもらうことを願ってた。
おかしいな。
前までは彼女がころちゃんの前からいなくなることを願っていたはずなのに。
どうしてこうも人の感情は左右されやすいのだろうか。
玲のおかげなのは間違いなくて。
弟のおかげで私は大切なものがわかったうえに、苦痛から開放された。
こうしなくてはいけない。ああしなくてはいけない。
本当はそんなことなかったのにね。
そんなことをAちゃんが意識を失った時から思い始めていた。
もう約1ヶ月経ったのに私はAちゃんにも何もしてあげれてない。
助けてもらったのに、お礼すらも言えてない。
速くころちゃんとのこと伝えたいのに…。
そう思いながら今日も病院へ向かう。
そこに1本の電話が届いた…。
ころちゃん…?
み「もしもし、どうしたの?」
こ『もしもし?!魅空か?Aちゃんが!Aちゃんが!______』
泣いていることがとてもよくわかる。
嗚咽混じりのその声はころちゃんの心情を表していた。
み「え…?A、ちゃんが…?」
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ここで切ります
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美架月(プロフ) - 佐々木ゆや@べりらわさん» いつもこの小説を読んでいただき本当にありがとうございます!そんなに褒められるのはとても嬉しいです!私も思いつきで始めたので先が全然出てこなくて。これからも頑張ってりますねっ!両親…本当だ!ご指摘していただき感謝です!これからもよろしくお願いしますね! (2021年4月12日 22時) (レス) id: abd009ed61 (このIDを非表示/違反報告)
佐々木ゆや@べりらわ(プロフ) - 初コメ失礼致しますっ!!引き摺り込まれるようなストーリー性で、あんな会い方私には到底思いつきません…()頑張ってください!!第41話の最後なんですが、タイトルが「私は両親で行っただけ…」なってしまっています!! (2021年4月12日 18時) (レス) id: 5de5027b70 (このIDを非表示/違反報告)
美架月(プロフ) - しーさん» またまたコメントありがとうございます!気長に待っていてください!必ず完結させてみせます!いつも読んでくれてありがとうございます! (2021年2月17日 14時) (レス) id: abd009ed61 (このIDを非表示/違反報告)
しー - またまたお久しぶりてす!気長にまってます!!! (2021年1月29日 17時) (レス) id: 62a422456e (このIDを非表示/違反報告)
美架月(プロフ) - 推ししか勝たんさん» 返信遅れてすみません!こんなに応援してくれて本当に感謝です!また間が空いてしまうかもしれませんが、気長に待ってくれると嬉しいですっ!!もちろん最後まで書き終えますので、それまでよろしくお願いします! (2021年1月27日 1時) (レス) id: abd009ed61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美架月 | 作成日時:2020年8月16日 20時