私は良心で行っただけ…【すとぷ】【青】

第9話 ころんくんが＿＿ ページ11

Aside

A｢はぁ…｣

一人しかいない部屋に私のため息が木霊する。
昨日の夜から大体1日が立った。でも、ころんくんと話すどころか連絡すらできていない。

謝りたいけど、どうやって謝ったら良いの？
わからないよ…

Limeで謝ろうと頑張ってたけど上手くまとまらなくて打っては消して打っては消しての繰り返し。

文章を考えながらすとぷりの生配信を聞いてるんだ。
あのライブの日からすとぷりにどっぷりハマっている

ころんくんは、元気そう…。
やっぱりころんくんにとっては私はただのリスナーの1人でしかないんだ。

じゃあ、なんで…


＿＿＿

どう反応していいかわからない。に、逃げるが勝ちだっ！

こ｢ちょ、ちょっとまって！！｣
ギュッ


こ｢ご、ごめん！！なんか体が勝手に！｣

＿＿＿

変に意識しちゃうよ…
ころんくんって、好きなタイプってどんな人なんだろ

私…ころんくんのこと、好きなの……？

っ…そんな訳無いよね

だって相手は人気歌い手グループの1人。好きだとしても、叶うはずがないんだ…。
でも、でも…

カランコロン
？Limeだ。

こ、ころんくんから？！
な、なんで…？

ころん夜遅くにごめんね。Aちゃん、昨日はごめんね。言い訳するつもりは無いんだけど、体が勝手に動いてて…自分勝手だって分かってるけど、これからも仲良くして欲しい。です。Aううん、大丈夫だよ。私も逃げるように帰っちゃってごめんね。こちらこそ、これからも仲良くして欲しい、です。ころんAちゃん…ごめん、今から家行ってもいい?…会いたいAわ、私も会いたい!私がそっちに行く!もう、目の前に、来ちゃったから…

か、体が勝手にころんくんの家の前に着てた。気づいたら家が目の前に…

会いたい

そう言われた瞬間に全身が震えて、涙がでて、気づいたら橋ってころんくんの家に向かってた。


身体って、勝手に動くもんなんだなぁ…

A｢ころんくん…私は、ころんくんが＿＿｣

ころんside
━━━━《1時間前》━━━━

配信が終わった、でも、僕の中ではモヤモヤした何かがずっと心の中に居とどまった。

わからない。もう、全部ぐちゃぐちゃだ。
昨日の数秒の出来事でなんでここまで…

さ｢こーろーん？どーした、そんな顔して｣
こ｢さとみくん、なんでもないよ｣
さ｢そうか…｣


悲しそうな顔してる。
…多分ジェルくんと同じ様にみんなにバレてる…

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