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第３９話 ページ49
ヨミ「私は何も持っていない、ずっと」
絵名「……何もない？」
絵名「私にとってはそうじゃないって言ってんの!!」
絵名「あんたは持ってる！あんなにすごい作品が作れる！」
絵名「あんたの作品を待って期待してくれる人だって、たくさんいる!!」
絵名「私が……私が、欲しくてたまらないものを、あんたは持ってる……」
ヨミ「…………」
絵名「あんたの曲が頭から離れないの！あんたみたいな勝手なヤツ大っ嫌いなのに、あんたの曲はもっと聴きたいって思ってる!!」
絵名「嫌いなのに、嫌いなのに……!心のどこかでミヨに消えてほしくないって……もっとミヨの曲が聴きたいって思ってる!!」
絵名「だから……消えないで……作りなさいよ……っ」
絵名「才能があるなら、才能がない人の分まで苦しんで、作りなさいよ!!きえるなんて……絶対に、許さない!!」
ヨミ「……私の曲がすごいかどうかなんて、そんなの、どうだっていい」
ヨミ「私が欲しいのは、すごい曲じゃない。誰かの称賛でもない。私はただ……見つけたかっただけ」
ヨミ「でも、そんなの無理だってわかったから、もうどうでもいいの」
ヨミ「あなたにはわからないのかもしれないけど」
絵名「……っ!ミヨ、あんたね……!!」
ひっぱたくつもりなんだ、いいよひっぱたいても
どうせ痛みも感じないから……
瑞希「そっか、そっか……。ボクはミヨの気持ちちょっとわかるな〜」
絵名「Amia……!?」
司「暁山……?」
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