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第３４話 ページ44
仙道家リビング
ヨミ「……ただいま」
壁に立てかしてあるシンセサイザーが目に止まる
ヨミ「え……。なんで私のシンセサイザーがここに……?」
ヨミの母親「あら、ヨミ。お帰りなさい」
ヨミの母親「さっきのヨミの部屋を掃除してたら見つけたの。使わないのに部屋にあっても邪魔でしょう？」
邪魔？
ヨミの母親「お父さんが買ってきて、それっきりになってたのかしらね。明日、回収してもらうから……」
ヨミ「……なんで？」
ヨミの母親「え？だって、いらないでしょう？」
ヨミ「これは……私にとって……」
ヨミの母親「あ、そういえばヨミ、お母さんお友達から、医学部受験生を専門に教えている方を紹介してもらったのよ」
ヨミの母親「来週、時間があったわよね。会ってみない？相性が良かったら、家庭教師になってもらいましょう」
ヨミ「……」
ヨミ「……わかった」
ヨミの母親「あ、お母さんそろそろ買い物に行ってくるから、留守番よろしくね」
ヨミ「…………うん。いってらっしゃい、お母さん」
ヨミの部屋
ヨミ「…………」
ヨミ「もう、いいかな」
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