第１３話 ページ23
それから、話はどんどん続いていく
Amia【知らないのもしょうがないよー。ボクもけっこーマニアックな友達に教えてもらって昨日知ったし】
えななん『URL張っておくから聴いてみてよ。３人ともビックリすると思う。すごく圧倒されちゃう曲だから】
ビックリする……
圧倒されちゃう……
ミヨ【そんなにすごいんだ】
えななん【うん。なんていうかKの曲をはじめて聴いた時と同じような感じがしたの。言葉にできないを全部形にしてくれる、みたいな……】
そう思ってくれたんだ……
えななん【でも、Kの曲と違って、アリアの曲はすごく冷たくて歌声もすごく冷たくて】
ミヨ【冷たい？】
えななん【うん。うまく言葉にできてるかわからないけど……。Kの曲はほら、暗いような苦しいような空気はあってもどこかちょっとあったかい感じがしてるんだよね】
えななん【アリアはそういうの全然ないの。どこまでも冷たいし、全部拒絶しているみたいな感じ】
どこまでも冷たいし、全部拒絶しているみたいな感じか……
えななん【でも、そこに魅力があって……正直ちょっと、怖いくらいなんだけど、私は好きなんだ】
Amia【わかるなー。あのキレッキレに鋭い感じがいいよねぇ。あんな曲作れるなんて、いったいどんな人なんだろう？】
えななん【……私ももっとすごい絵が描けたらな……】
K【えななん？】
えななん【あ……なんでもない。ごめん、気にしないで】
ミヨ【えななんの絵は十分すごいと思うけどな。】
えななん【えっ？】
ミヨ【いつもKの曲のイメージにぴったりだし。今回のイラストもすごく綺麗で、ちょっとびっくりしちゃった】
ミヨ【優しくて、繊細で、でもちょっぴり寂しそうで……。素敵な絵だなって思ったよ】
えななん【……ほんと？】
ミヨ【うん。私はえななんの絵、好きだよ。】
えななん【……そう。ありがとう、ミヨ】
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