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「…ぁ、ぉばあ、ちゃん、」
海斗が小さな声でそう呟いたから、周りを見渡せば、遠くに、丸まった小さな背中があった。
「…行ける？」
「……ぅん、」
不安げに揺れる瞳に無理矢理 目を合わせて、大丈夫だよ、と告げる。
「……よし、」
グッ、と拳を握り直した海斗が一歩、また一歩と歩き出したのに俺も歩幅を合わせて歩く。
「…ぉばあちゃん、」
「…ぁ、カイト、」
おばあちゃん、と海斗が声をかけると、ゆっくりとその背中が動いて、カイトのおばあちゃんが振り向いた。
「…3ヶ月前くらいから、ココからカイトが見えなくなって、ずっと心配してたんだ、」
“…だから、もしかして、って思ってたんだけど、”なんて言う海斗のおばあちゃんに、海斗は優しく微笑んだ。
「…3ヶ月前にね、こっち来てた、……すぐにおばあちゃんの所、来れなくてごめんね？」
「んーん、来てくれてありがとうね？……お隣さんは、カイトが呼んだウツシオミさん？」
「うん、そう。俺の一番大切な人だよ、」
「ぁ、初めまして。松田元太って言います。」
“一番大切な人”という言葉が胸に染みる。
「…そう。カイトにも大切な子が出来て良かった、…ほら二人ともそこに立ってないで、こっちおいで？」
言われた通り、二人で海斗のおばあちゃんの傍で腰を下ろした。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (
レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年1月21日 0時
