Shine étranger ページ22
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「……まぶし、!」
「ココは、“シャインエトランジュ”って言うんだけど、すっごく眩しいんだよね…」
そう言いながら目を細める海斗と目が合ってまた笑い合う。
「暖かいね、」
「…うん、暖かい、」
緑の生い茂る草原にどちらからともなく座った。
“明日を眩しい位に________”
突然、一節歌った海斗。
「…ぇっ、その歌っ、!」
「…ふふっ、覚えてる?」
覚えてるも何も。
「……一番、俺が好きだった歌、」
そう。
俺が海斗が教えてくれた歌の中で一番好きになった歌だった。
よく、“あの歌歌って!”って、ギターを構える海斗に良くオネダリしたっけ。
「海斗、その歌、最後まで歌ってよ、」
「えぇ、最近、歌ってないから、自信ないよ…?」
なんて言いながら、嬉しそうに目を細めた海斗は、ゆっくりと眩しい太陽を見上げ、目を瞑る。
“後ろに乗せた君の_____”
綺麗で透き通った、海斗の歌声。
懐かしくて、嬉しくて。でも、ほんの少しだけ苦しくて。鼻の奥がツンと痛い。
眩しい太陽を見上げて海斗みたいに目を瞑る。
「「新しい色で明日を描こう______」」
俺が歌うと思って無かったのか、驚いたようにこちらを見る海斗は、太陽に照らされてキラキラと光っている。
「「…ふふっ、」」
俺と顔を見合わせて優しく笑う海斗が本当に綺麗で。
キラキラのその笑顔が眩しくって、やっぱり少しだけ苦しかった。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時