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黄side〜
母親と約束した半年を過ぎても、元太くんは目を覚まさなかった。
「……先生、」
「…………分かってる、」
このまま彼を生かしておくのにも、当然お金はかかる訳で。
母親に治療継続を拒否されてしまえば、自発呼吸の出来ない元太くんの心臓は、やがて止まってしまう。
身体に触れれば、温かいし、トクトクと脈も感じられる。
「……っ、」
彼は、確かに生きているのに。
だからといって、治療を続けて彼が起きる、という保証は無いし、俺がなにか出来るわけでもない。
来てもらった母親に会議室で説明をする。
彼女は、一言、「そうですか、」とだけ言った。
「…今更、“生きて欲しい”なんて贅沢な事考えたから、バチが当たったんですかね、」
“治療費の継続は考えさせて下さい”
なんて言った彼女は、この前より随分やつれているように見えた。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (
レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年1月21日 0時
