一景色 ページ3
バッサ… バッサ…
ふわ〜… スタッ
「着いたぞ、A。これが朝日だ」
「……!…きれ…い…。本当に聖戦は…終わった…んだね…」
朝日を見てほぉと感動している少女の後ろで、黒い聖衣…もとい 冥衣を身につけている男は背後にあった大木にもたれ掛かり座った。
「そうだ…。君はもう、何にも縛られることはない…。あったとしても、そんなものこの…
天暴星ベヌウの輝火が打ち砕いてみせる…」
男は握り締めた拳に黒き焔を宿し、目の前を鋭い眼光で睨みつける。
「ありがとう、輝火…。
じゃあ私の行きたい所に、どんな場所でも連れて行ってくれる?」
少女が、輝火と名乗る男に振り向き様に微笑み
首を傾げて聞いた。
「当たり前だ…。君が望むのなら…、俺はどんな場所でも連れて行ってみせるよ…」
輝火はその甘いマスクに、優しい笑みを浮かべAと呼ばれた少女の頭に手を置き撫でた。
「君がくれたこの命…。君のために使うべきだと…俺は思う」
そして輝火は呟き、もうすでにしっかりと登り切ってしまって姿を全て現した太陽を見上げる。…そして思う。
君は…たった一人、俺が愛した女であり、姫であるのだからな…。
輝火の視線は何処までも、強く逞しくそれでいて何処か優しさがあった。
「ならば、輝火!次は…、聖域に行きましょう!私は…アテナと話をしてみたいのです!」
「聖域…か…。良いだろう…。
今日の晩までには着くと思いますよ」
輝火は返事をするなり、Aを背中に乗せ黒い漆黒の翼を羽ばたかせ飛び立って行った。
「聖域には、とても綺麗な花園があると言われています!そこに行きましょう!」
「ハッ!」
輝火は短く返事をして、Aを背に乗せて漆黒の翼を広げ飛び立つ。
〜夜〜
聖域では…
「!セージ!今すぐ客人の用意をするのです!
とても大層なお客様が聖域に来るわ!」
聖戦後、サーシャが初めて心の奥から少女の笑みを零した瞬間である。
そんなサーシャを見てセージは、「はい」と優しく返事をして頷き踵を返した。
「早く、早く!」
「アテナ様、そのように急がれてもその客人は逃げはしないでしょうに」
「そうですが…、一刻も早く迎えて差し上げたいのです!」
セージは少し不思議に思う。
アテナ様が、これ程までに畏るとは…。
そんなに位が高い神様なのか?
そして、サーシャは思いたったように側で執務をこなしていた現教皇のシオンにも十二宮の者達にもこのことを伝えよ、と言った。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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saga - すいません、私情で少しの間お休みします。落ち着き次第、また再開しますので応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2012年10月24日 17時) (レス) id: 78779d68e4 (このIDを非表示/違反報告)
saga - からの俺得wwww 輝火とヴァリアーの共演なんて鼻血もんだぜwwww (2012年10月7日 18時) (レス) id: 78779d68e4 (このIDを非表示/違反報告)
白葉カレン(プロフ) - ワオ!(二回目w)逆トリってリボーンの世界の事だったのかい!!これはめちゃくちゃ驚いたよ!しかもヴァリアーだなんて凄く俺得(≧∀≦) (2012年10月2日 23時) (レス) id: c59931902d (このIDを非表示/違反報告)
saga - 出番少な過ぎたから出してあげたずぇww (2012年9月28日 16時) (レス) id: 78779d68e4 (このIDを非表示/違反報告)
白葉カレン(プロフ) - アンバフィカさんだぁ(o゚▽゚)o (2012年9月28日 8時) (レス) id: c59931902d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saga | 作成日時:2012年9月22日 21時