4 ページ5
そのままバタバタと2時台のティータイムにくい込む。
近くにそこそこお店もあるけど、雑誌に小さな記事が載ってからそれなりに忙しい。
お客さんはありがたい。
でも小さな店とは言え、ホールに出てるのはほぼ私1人。レジは店長がやってくれる時もあるけどやっぱり大変。
もうちょっと余裕欲しいなぁなんて思いながら、オーダーを片付けていく。
……やっと落ち着いてきた。
まだらに空いたテーブルを片付けていく作業は意外と好き。
黙々と片付けていくとレジからチリンとベルが鳴った。
パッと見るとあの男の子達だ。
結構ゆっくりしてくれたんだなぁ。今日もチョコ堪能してくれたかな。
少々お待ち下さーい、と声をかけて小走りで駆けていく。
「お待たせいたしました。伝票お預かりいたします。」
カタカタとレジを打ち込んでいると、男の子達は小声で小突きあっている。
?「やっぱ無理!!」
?「いけ康二、男だろ」
「お待たせいたしました、消費税含めまして2160円となります。お会計はご一緒でよろしいですか?」
?「あっ、はい!!」
関西弁の男の子がいそいそとお財布を開く。
「2160円丁度お預かりいたします。こちらレシートになります。ありがとうございました〜」
ペコッと頭を下げようとしたタイミングでバシッと音がする。
え、何?
どうやら背の高い男の子がもう1人の背中を叩いたみたい。……なぜ?
ちょっと泣きそうな目で私と友達をキョロキョロと見る関西弁くん。
?「…………あの、名前、なんて言うんですか」
279人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2021年2月3日 23時